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「話し方」をトレーニング! 本でわかる、秀島史香さん流「33のコツ」

なぜか聴きたくなる人の話し方

 「飽きない。疲れない。心地よい。もう、誰と話す日も大丈夫!」

 ラジオDJとして25年間、第一線で活躍し続ける秀島史香(ひでしま ふみか)さん。じつはもともと、緊張しがちで人見知りで心配性な性格という。

 本書『なぜか聴きたくなる人の話し方』(朝日新聞出版)は、そんな秀島さんがラジオ現場で培ってきた日常の聴く・話す場面で役立つ33のコツを1冊にまとめたもの。簡単シンプルな方法からプロの隠し味まで、一瞬で心の距離が縮まる「会話のレシピ集」となっている。

 BOOKウォッチでは、『なぜか聴きたくなる人の話し方』のポイントを、書籍からの試し読みもあわせて3回に分けて紹介していく。

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長尺に耐えきれなくなっている

 生放送なら平均3時間、ひとりのDJが進行するラジオ番組。自分だったらと想像すると、相手を飽きさせることなくそれだけの時間話し続けるのはなかなか厳しい。どうやらそこには、リスナーが耳を傾けたくなる工夫が凝らされているようだ。

 その1つ、「話し始めの一文は『とにかく短く』が正解!」を見てみよう。

 ラジオで話す際、秀島さんが何よりも大切にしているのは「会話の第一印象」という。相手に聞く耳を持ってもらう、もっと言うと、余計な負荷をかけないために実践していることとは......。

 「『話すときには、短めの一文一文を完結させていく。つまり、意識的に「。」を増やす』ということ。(中略)これが地味ながら、仕事でも、雑談でも、勝負時でも、大切な出発点となるのです。あらゆる会話で大前提にしたいのは、『そもそも人は飽きやすい。その興味をそそり、持続させるのはなかなか大変』という現実です」

 短い一文で始めれば、「これからこんな話をしますよ」という全体像を相手につかんでもらいやすくなり、しかも一文一文が短ければ、「まあ、あと少し聞いてもしんどくないか」と「聞く耳」を持ってもらえるという。

 最近ドラマや映画を倍速視聴する人が増えていると聞くが、秀島さんも「私たちは『長尺の何か』に対してどんどん耐えきれなくなっています」としている。相手に伝えるときの基本として、この「簡潔&完結」を覚えておこう。

腹5分目がちょうどいい

 続いて、「言い足りないくらいがちょうどいい」。まさに! と同感だったので紹介したい。

 何かを伝えようとすると、ついあれもこれもと足してしまう。しかし、トークでも写真でも、伝えたいものに集中して他はバッサリ落とすことで、かえってメッセージがはっきり伝わるという。

 「とくに、取捨選択の『捨』を意識すると、大事にしたい内容が鮮やかに残ります。心配になって『これも言わなきゃ』と足したくなるところをぐっと我慢。無駄な言葉が削ぎ落とされて、内容が薄まらずに伝わります」

 たしかに、一気に10を話したら相手はお腹一杯だろうし、話し過ぎたあとに、あぁ余計なことまで言ってしまった......と悔やむことも。自分の話が長いかもと思う人は、「腹5分目くらいでいったんストップ」しよう。

 ひょっとして、無意識のうちに「聴きたくない人の話し方」になっていたかもしれない、と読みながら気づかされる。次回は書籍から、「相談したくなる人」になるためのコツをお届け。お楽しみに!

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著者の秀島史香さん

■秀島史香さんプロフィール

 ラジオDJ、ナレーター。1975年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。大学在学中にラジオDJデビュー。J-WAVE『GROOVE LINE』、NHKラジオ『英語で読む村上春樹』をはじめ、NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』『BSコンシェルジュ』などのテレビ番組にも出演。映画、テレビ、CM、アニメなどのナレーション、プラネタリウム、美術館音声ガイド、機内放送、EXILE『Ti Amo』や、絵本朗読CD『おとえほん』に参加するなど多岐にわたり活動している。現在FMヨコハマ『SHONAN by the Sea』、JFN系列局『Please テルミー!マニアックさん。いらっしゃ~い!』、NHKラジオ『ニュースで学ぶ「現代英語」』、NHK Eテレ『高校講座 現代の国語』などに出演中。ニッポン放送『文豪ROCK!~眠らせない読み聴かせ 宮沢賢治編』で令和元年度(第74回)文化庁芸術祭ラジオ部門・放送個人賞受賞。著書に『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』(朝日新聞出版)。ハスキーで都会的な声質、あたたかい人柄とフリートークが、クリエイターからリスナーまで幅広く人気。


※画像提供:朝日新聞出版


 
  • 書名 なぜか聴きたくなる人の話し方
  • 監修・編集・著者名秀島 史香 著
  • 出版社名朝日新聞出版
  • 出版年月日2022年5月30日
  • 定価1,540円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・256ページ
  • ISBN9784023322561

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