突然、目の前にユニコーンと歯車が現れた...。オタクな介護士・ズミクニさんは、ある日統合失調症を発病してしまう。
独身・彼氏なし・頼れる家族なし。おひとり様の社会復帰までの1400日がコミックエッセイになった。
2023年2月22日『統合失調症になった話(※理解ある彼君はいません) 推しと福祉に救われて社会復帰するまでの劇的1400日』(KADOKAWA)が発売された。
本作は、ズミクニさんが2020年10月からツイッターで公開したところ、「いいね」総数22万を獲得。大反響を呼んだマンガだ。
書籍化にあたり、大幅に改稿されている。さらに、書き下ろしページや監修者・岩波明さん(昭和大学医学部主任教授)によるコラム・対談が加えられており、ツイッターで作品を追っていた方も新たに楽しめるようになっている。
最初にズミクニさんの様子がおかしいと気づいたのはツイッターの友人たちだったという。当時のズミクニさんの投稿は、陰謀論ばかりになっていたのだ。そして、自らが統合失調症を発病したことに気づいたズミクニさんは、精神科病院に措置入院することに。ガラス張りの保護室や監視付きのトイレ、歌い続ける同室患者など初めての体験で戸惑うことばかり。
それでも、たくさんの人や福祉に助けられながら社会復帰を目指していくズミクニさん。推しへの想い、病院関係者、SNSの仲間たち、職場の上司、障害者年金、就労移行支援事業所などに救われていく。
監修の岩波さんによるコラムでは、「統合失調症の原因って?」「精神科病院での生活は?」「統合失調症が改善するポイント」「社会復帰への道のり」といった気になる疑問に答えていく。
統合失調症をテーマにした実話作品では社会復帰できないパターンも多い。しかし、ズミクニさんは無事に寛解して社会復帰を果たした。なぜなのだろうか。対談によって深めていく。
本書の目次は以下の通り。
第1部 陽性症状編 専門医が語る統合失調症の本当の話① 統合失調症の原因って? 岩波明 精神科病院での入院生活① 専門医が語る統合失調症の本当の話② 精神科病院での生活は? 岩波明 第2部 陰性症状あるいはうつ編 精神科病院での入院生活② 専門医が語る統合失調症の本当の話③ 統合失調症が改善するポイント 岩波明 第3部 光を目指して編 専門医が語る統合失調症の本当の話④ 社会復帰への道のり 岩波明 ズミクニ×岩波明スペシャル対談 あとがき
おひとり様を助けてくれる仕組みがたくさんあることを教えてくれる本書。自分が病気になったときに誰を頼ればいいのだろうか...。そんな不安がよぎったら、ぜひ手に取ってほしい一冊。
■ズミクニさんプロフィール ずみくに/思いついたら即行動な介護福祉士。32歳の時に統合失調症を発症して措置入院となる。統合失調症の陽性症状や陰性症状あるいは鬱に悩まされていたが様々な人々のおかげで寛解の道へと進んでいく。この道のりを他の方に知ってもらえるきっかけになればと実録漫画を描く事にした。Twitter @zumikuni
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?