あなたの会社の定年は60歳? 65歳? いずれにしても、その後の生活に不安を覚えている方も少なくないだろう。定年後も働き続けることを考えている人もいるかもしれない。
確定給付企業年金、企業型確定拠出年金など退職金をもらうにも様々な方法がある。会社からもらう退職金以外にも公的年金や自分での貯蓄など老後には様々なお金が付きまとう。制度についてはよくわからない人も多いのではないだろうか。
「会社や役所に聞けば教えてくれるだろう」と考えている方は要注意。彼らにだって、「あなたに最適な老後のお金計画」なんてわからないのだから。
50代になったら、老後を見据えて最低限の知識は身につけておきたい。そこで今回は、『役所や会社は教えてくれない! 定年と年金 3つの年金と退職金を最大限に受け取る方法』(ART NEXT)を紹介しよう。
本書では、「公的年金」「退職給付制度」「じぶん年金」の3つの年金の仕組みをわかりやすく説明していく。
多くの人が老後資金に不安を感じているのにもかかわらず、「ねんきん定期便」すらきちんと見られていないという。この機会に、自分がもらえる年金や年金の仕組みについて把握しておこう。
たとえば、公的年金のモデル支給額。同い年の夫婦が、仮に65歳からともに25年間生きた場合、会社員の夫と専業主婦の妻では夫婦で約6587万円。一方、共働き夫婦の場合は約9286万円となる。
2700万円の差は大きい。もちろん、これはモデルケースで条件によって変わってくるが、共働きにせよ、片方が専業主婦・主夫の場合にせよ、老後にどんな暮らしをしていくのか、年金のほかに収入をどう確保していくのか、夫婦で話し合うきっかけにもなるだろう。
会社や役所では年金の仕組みについて丁寧に教えてくれない。自分で把握しておく必要があるのだ。不安をなくすためには、まず現状を理解するところから始めてみてはいかがだろうか。
■大江加代さんプロフィール
おおえ・かよ/確定拠出年金アナリスト。大手証券会社に22年間勤務し、一貫して「サラリーマンの資産形成ビジネス」に携わる。確定拠出年金には制度開始前から関わり、企業型・個人型(iDeCo)を問わず普及と適切な制度運営のための活動をしている。2012年9月、大江英樹とともにオフィス・リベルタスを設立。現役世代の資産形成・定年前後のシニアライフプランを題材にしたセミナーや研修での講演のほか、各種マスコミや媒体への寄稿など幅広く活躍中。
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