「またワンパターン」「いまいちしっくりこない」......年齢とともにますます増えていくファッションの悩み。服はちょこちょこ買うし、クローゼットはパンパン。なのに、なぜか今日着る服「だけ」がない。あの現象はいったい何なのだろうか。
そんなオシャレがしんどくなってきた50代女性にピッタリの1冊がある。ウェブショップHACHITEN店主・佐藤加奈子さんの『今日着る服がない! を解決する魔法の呪文』(TAC出版)だ。「50歳から始まる、かわいいコーデ方程式50」を紹介している。
「50歳を過ぎ、体型や肌の質感の変化を経て、その時々で助けてくれるものは異なることがわかってきました。私なりの『「今日着る服がない!」を解決する魔法の呪文』をまとめてみました」
佐藤さんはかつて、1982年創刊のファッション雑誌「Olive」に憧れるオリーブ少女だったという。今でも「Olive」への憧れがあるそうで、ほどよくガーリーなコーディネートを披露している。
BOOKウォッチでは、本書の「かわいいコーデ方程式50」からピックアップして紹介する(全2回)。同世代「あるある」の悩みをサクッと解決していこう。
■「01 おかえり 似合わなかったあの服」
くすみのおかげで似合う、という(嬉しい)誤算。
やたら華やかになっちゃう原色、マタニティと間違われたゆったりワンピ、コスプレっぽくなっていたプリーツ、少年っぽくならなくなったオーバーオール。これらは、佐藤さんが30代になったころに「もう似合わない...」と諦めたアイテム。ところが、40代後半になって着てみると......
「あれ? 意外といける? 年を重ね、肌だけでなく存在自体がくすんだ今、一度は諦めた服がまた似合うようになるとは面白い発見です。もし昔好きだったアイテムがあったら、ぜひ再トライしてみてください」
■「09 体型や顔の『難』は その人の魅力」
「難」なんて「なん」でもない。
コンプレックスを気にして、「これ着たい」より「これなら着られる(太って見えないなど)」を基準に服を選んでいないだろうか。なで肩、丸顔、下半身が太い。佐藤さん自身、こうしたコンプレックスを感じているそうだが......
「でも『それだから〇〇は着られない』と思うのはちょっと違うと思ってます。むしろ、それこそがその人の魅力なんです」
たとえば、下半身の太さを気にしている人がボリュームスカートをはく場合。「これは私の身体のボリュームではなく、スカートのボリュームなんですよ~」とシレッとしていれば、周りは案外気にならないものなのだそうだ。
■「15 困ったときは やっぱりデニム様」
クローゼットで、いつでも出番を待ってます。
「ちょっとこのデザインは冒険かな」「この色は派手すぎかな」と思いながら勇気をだして着たものの、ピタッとはまらないコーディネート。これをグッと自分に落とし込むには?
「デニムを加えれば、気負いのない印象を与えてくれます。私は自分には甘すぎると思うアイテムにデニムを合わせて、甘みを減らすことが多いです」
■Contents(抜粋)
1章 年齢を重ねたからこそ受け取れるギフト
顔まわり「ちょい盛りアイテム」が大人の常備薬
おしゃれスランプは定番マイナーチェンジで乗り切る ほか
2章 苦手を克服するひとさじの工夫
袖から1㎝がお腹ぽっこりをカバー!?
私=コレ、という「キャラ立ちアイテム」を見つける ほか
3章 色を制する者、ファッションを制す
迷ったら「とりあえずグレー」が合言葉
物足りないコーデは5%の差し色で垢抜ける ほか
4章 シルエット方程式
50代からは身体が泳ぐ「ちょいユル服」
「前後差」のあるシャツ最強説 ほか
5章 なりたい! なれます! 買い物上手
ダメダメな自分を助けてくれる「ちゃんと見えるズボラ服」
ときにはパターンをぶち壊す! ほか
■佐藤加奈子さんプロフィール
さとう・かなこ/1971年2月13日新潟県柏崎市に生まれる。地元の高校を卒業後、メンズカジュアルショップで販売員として働き始め、2年で店長に。2007年長岡市に「HACHITEN」をオープン(現在はウェブショップのみ)。Instagramで着用画像をアップし始めたところ、その着こなしが注目を集めフォロワーは4.5万人を突破。大人カジュアルの達人として雑誌などにも登場している。
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