アラフォー、アラフィフ、などと呼ばれる年齢になり、「もう若くないし、自信がなくなった」という人は多いのではないだろうか。いいえ、「年齢を重ねたからこそ受け取れるギフト」があるんです、と教えてくれる1冊がある。
ウェブショップHACHITEN店主・佐藤加奈子さんの『今日着る服がない! を解決する魔法の呪文』(TAC出版)だ。「50歳から始まる、かわいいコーデ方程式50」を紹介している。
前回の「おかえり 似合わなかったあの服」「体型や顔の『難』は その人の魅力」「困ったときは やっぱりデニム様」に続き、本書の「かわいいコーデ方程式」を紹介する。
■「23 好きなのに似合わない 『片想いカラー』は顔から離す」
程よい距離感が、仲良くできるコツ。
佐藤さんにとって、ファッションを楽しむ上で大切なのは「似合う」よりも「好き」。ただ、好きなのに似合わない色や柄というのがある。どうしても諦められない「片想い」はどうしたら......?
「そんなときはなるべく顔から離す、が鉄則です。好きな色はボトムスに持ってくる、トップスの場合はカーディガンを肩がけして柄の分量を減らすなど、顔まわりにその色柄を感じさせないことで、上手く馴染ませることができます」
■「42 ベストって ほんとベスト」
だってベストなんだもん。
トップスのボトムスインができない(理由は...お腹ポッコリ)という佐藤さんは、ベストを愛用している。体温調節ができ、軽くて、こなれ感が出せる。そんなベストのいちばんのポイントは、体型をカバーできること。
「手持ちのシャツやカットソーの着丈のバランスに悩んだら『はい、ベスト』、身体の線を拾いそうなカットソーやニットのときも『はい、ベスト』、まさしく困ったときの頼みの綱」個人的に激しく同感した。袖がないので身軽。ワンピースの上から羽織っても、スカートやパンツと合わせても、バランスがいい。差し色にもなる。本当に使えるアイテム! と毎年実感している。
■「48 薄いの? 厚いの? どっちつかずの生地 いちばん使える子」
ONE FOR ALL, ALL FOR ONE!!
なんとなく"1枚で成立する服"を求めていたという佐藤さん。ボーダーカットソーに出会い、その思い込みがなくなったそうだ。
「厚くもなく、薄くもない、どっちつかずの生地。これが意外にも便利なんです。厚すぎないからアウターを羽織っても着ぶくれしない、薄すぎないから中に重ね着をすることも可能。(中略)1枚で活躍できなくても、仲間がいれば活躍できる。そんな服が、コーディネートをより豊かにしてくれます」
「若さを使い切った今、手元に残っているものはゼロ? そんなことはありません。私たちには経験という財産があります。それを元にファッションを見つめ直してみると、『自分らしさ』という、かけがえのないギフトが見つかるのです」
本書を読んでクローゼットをもう1度眺めてみると、今日着る服がある! と思えるだろう。年齢からくる悩みをサクッと解決して、毎日のコーディネートを楽しんで。
■Contents(抜粋)
1章 年齢を重ねたからこそ受け取れるギフト
ファッションがよみがえる40代の「無味無臭期」
50代は自分の好きを再確認する「集大成期」 ほか
2章 苦手を克服するひとさじの工夫
似ているようで違う 「こだわり」と「決めつけ」
「~したらやる」は永遠にやってこない
3章 色を制する者、ファッションを制す
手っ取り早くおしゃれに見せたいなら「色の重心」を下に
夏こそ黒 冬こそ白 ほか
4章 シルエット方程式
おや...薄手のニットが似合わない...?
同じアイテムでも時代によって微妙に違うのです ほか
5章 なりたい! なれます! 買い物上手
「おトク」で手に入れたワクワクは一瞬だけ
好きな服がわからなくなったら直感を信じてみて ほか
■佐藤加奈子さんプロフィール
さとう・かなこ/1971年2月13日新潟県柏崎市に生まれる。地元の高校を卒業後、メンズカジュアルショップで販売員として働き始め、2年で店長に。2007年長岡市に「HACHITEN」をオープン(現在はウェブショップのみ)。Instagramで着用画像をアップし始めたところ、その着こなしが注目を集めフォロワーは4.5万人を突破。大人カジュアルの達人として雑誌などにも登場している。
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