「銀行のATMで、画面にものを置かないでください、とエラーが出たため、見てみると自分の脂肪だった」――。
そんな衝撃の出来事をきっかけに、ダイエットを決意したにーよんさん。27歳から妊娠、出産を繰り返して20キロ増。5人の子育てをしながら、約100日で見事、脂肪をちぎり捨てた。
本書『ダイエット母さん、20kgの脂肪をちぎり捨ててみた。 マネするだけ5日間痩せプログラム』(KADOKAWA)は、産むたび太る、時間なし、環境なしのアラフォー主婦・にーよんさんがいちばん痩せた方法を公開した1冊。
「ATMに腹肉と荷物を間違えられた」自分への戒めとしてInstagramを開設し、ダイエットの記録を公開。それが反響を呼び、書籍を発売することに。本書は一部書店で品切れになるほどの人気ぶりで、発売後まもなく重版が決定したという。
忙しい&疲れたなどのハードワーク派、お菓子やお肉大好きのグルメ派、子どもの食べ残しがもったいないエコ派、先祖代々ぽっちゃり系のブランド派......。これらの派閥すべてに所属しているという、自称「意識低いズボラ系主婦」のにーよんさん。
ダイエットをする前、もう生きているだけで必死で「忙しくてダイエットなんてできん」とあきらめかけていた。自分の体型が目に入るたび、「私って意志が弱い」と思っていた。そんなにーよんさんが、ジムにもエステにも行かずにダイエットを攻略した方法。それは、「食べるもの(買い物)を変えること」+「ながら運動」だった。
「のっかっていた脂肪が多ければ多いほど買い物を変えて、食べるものを変えるだけでもおもしろいように痩せていきます。(私がそうでした) もうひとつ大切だったのは、ながら運動。『運動のための時間を作る』なんてことはできないのでとにかくおなかを引っ込めながら生きる。それだけ」
本書は「1 にーよん流 脂肪ちぎり捨てダイエットのはじめ方」「2 にーよん流 サステナブルな脂肪のちぎり方」「3 にーよん流 挫折しそうになったときの乗り越え方」の構成。
にーよんさんの経験上、「ゆるく長くがいちばん痩せる」という。本書の「5日間痩せプログラム」では、最初の5日間はストイック気味に取り組むものの、そこからはゆるく長く、適度なヘルシー生活を続けていくことを推奨している。
ダイエットをはじめた当時、体年齢50歳(実年齢+12歳)、体脂肪率40パーセントオーバー。本やネット記事を参考にしながら、「ほぼ人体実験的な試行錯誤」の末に行きついたのが、「脂肪ちぎり捨てダイエット」だった。
ここでは「1 にーよん流 脂肪ちぎり捨てダイエットのはじめ方」から、「食べるもの(買い物)を変えること」にフォーカスして紹介する。
冷蔵庫にヘルシーなものしかなかったら、そこから選んで食べる。つまり、買い物の内容を変えること。もっと言うと、スーパーで見てまわる売り場・商品ごとチェンジすることだという。「まごわやさしいこ」(まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ(きのこ)・いも・こめ)の食材を中心にチェックしていく。
■にーよん流スーパーマーケットの歩き方
ヘルシー食材の覇王 野菜(緑黄色野菜&きのこは必須科目)
付き合い方が大事 肉・魚(鶏肉を中心に。高たんぱく低脂肪のえびも)
毎日欠かさず食べたい 海藻(毎日少量ずつとるのがコツ)
近辺の食材もチェック 豆腐(納豆やキムチも)
栄養価もうまみもアップ 缶詰・乾物(保存がきいて栄養価も高い優秀食材)
スープやみそ汁で大活躍 冷凍食品(汁物にプラスしたり、フルーツはスムージーに)
牛乳コーナーのまわりに注目 牛乳・パウチ(第3のミルクも)
にーよんのマストバイ その他(白ごま&糸かんてんは"ちょい足し食材"の定番)
さて、買った食材をどう調理するのか。本書は「まごわやさしいこ」をベースにした、簡単・超時短レシピ(Day1からDay5までの朝食・昼食・夕食)を掲載している。
大事なのは主食・主菜・副菜のバランス。「にーよん流食事の黄金比」は、野菜・副菜2:ごはん1:たんぱく質1。この比率がベストだという。そのとき、調理に油を使わない(テフロン加工の調理器具で弱火調理を推奨)、食べる総量を増やしすぎないように気をつけて。
「まずは5日間だけ少々ストイックなヘルシーライフを送り、『これが普通なんだ』と体に染み込ませていただきたいのです。5日間頑張れば、必ずお腹まわりや腰まわりがスッキリします。最初は少ない、または多いと感じた食事も『これでイケるじゃん!』と思えるはずです」
「たった5日で脂肪をちぎる マネするだけ! にーよんレシピ」を見てみると、これまでノーマークだった食材がちらほら出てくる。今度スーパーに行ったら探してみようと、いつもの買い物が楽しくなってくる。
このほか、「ながら運動」としてお腹をへこませておくだけの「ドローイン」、「脂肪をちぎり続ける6つの"ゆるルール"」、「抑えきれない欲望モンスター」になってしまったときに食べてもいいもの......など、興味をそそられっぱなし。
「いまの自分は、のびしろ。まとっている脂肪はポテンシャルの塊」――。
ノリがよく、言い回しがおもしろい。そしてこのタイトル。脂肪といえば、落とす、減らす、燃やすものと思っていたが、ちぎり捨てる。まさに! しぶとくまとわりついた脂肪は、「ちぎり捨てる」くらいインパクトのある言葉が合う。
「食べるもの(買い物)を変えること」という方法が、手っ取り早くて好ましい。普段の買い物で選ぶものを変えるだけなら、自分にもできそうな気がしてくる。
■にーよんさんプロフィール
4男1女、5児のダイエット母さん。27歳から妊娠、出産を繰り返し20kg増。銀行のATMで、画面にものを置かないでください、とエラーが出たため、見てみると自分の脂肪だった、という衝撃からダイエットを決意。約100日で、見事脂肪をちぎり捨てた。その後リバウンドも経験し、試行錯誤の結果をInstagramで公開したところ大反響。フォロワー全員でダイエットする「によ部」企画では毎回ダイエット成功者が続出している。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?