今や男性の4人に1人、女性の6人の1人が生涯未婚で、独身を貫く人が増えている。自分軸で毎日を楽しみながら、趣味にお金を費やす生き方は楽しくもあるが、税金・年金面で不利になりやすいというデメリットも。
11月16日に発売された『ひとりで楽しく生きるための お金大全』(ダイヤモンド社)では、おひとりさまが自由を謳歌するためにチェックしておきたい早めのお金対策・老後対策を解説している。おひとりさまクライアントを多く持つ税理士の板倉京さんが、これまでの経験を活かし、幸せな老後を過ごしていくために今やっておくべきことを分かりやすく教えてくれる。
板倉さんは、「今は忙しいからあとで考えよう」はNG、と説く。
もちろん、家族持ちにとってもお金のことは一大事ですが、家族がいない独身者は、人生を自分の思い通りに決められるという自由を享受できる一方で、将来に対する責任をひとりで背負う覚悟が、今の日本では求められるからです。
とくに「今を謳歌し、使えるお金は全部使ってしまおう」と考えている人は要注意だ。
板倉さんはそんな人を童話「アリとキリギリス」のキリギリスになぞらえ、「童話では、(遊んで過ごしていた)キリギリスはアリに泣きついて、なんとか食料をわけてもらうことができましたが、今の日本ではアリさんのような助けはあまり期待できません」と手厳しい。
本書には、独身者の「お金の貯め方・増やし方」から「住まいの安心」「病気や介護」「親の介護・相続対策」「孤独対策」「自分の死後の対策」まで、ひとりで生きていくために押さえておきたいポイントがぎっしりと詰まっている。
今は元気でバリバリと働いていても、いつ病気や事故で働けなくなるか分からない。さらに老後には、現役時代には見えなかった「罠」も待ち受けている。この先も自由を謳歌したいなら、早めに対策を始めよう。
■板倉京さんプロフィール
いたくら・みやこ/税理士・シニアマネーコンサルタント。保険会社勤務の後、いったん専業主婦になるも、一念発起して、税理士資格を取得。大手会計事務所、財産コンサルティング会社勤務などを経て、2005年に税理士事務所を開業。女性税理士の組織、株式会社ウーマン・タックス代表を務める。相続や資産運用に詳しい税理士として、シニアのクライアントを多く抱え、年間100人以上の相談を受ける。実生活に根差した視点とわかりやすい解説から、テレビや雑誌などでも人気。「あさイチ」などのテレビ出演や、全国での講演も多い。『知らないと大損する! 定年前後のお金の正解』(ダイヤモンド社刊)ほか、著書多数。
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