日本山岳ガイド協会認定登山ガイドの資格を持つライターの西野淑子さんは、仲間と出かける登山が大好き。特に、下山後に立ち寄る食堂やカフェで空腹を満たし、ほっと癒やされるひと時が至福の時間だという。
山麓付近にある美味しい料理=「下山メシ」が充実していれば、登山がより楽しめる。11月12日に発売された『関東周辺 美味し愛しの下山メシ』(山と溪谷社)では、関東近辺にある人気山岳エリアで「下山メシ」が楽しめる食堂やカフェなど60軒を収録している。
西野さんの「下山メシ」選びの最重要ポイントは「歩かず=登山口や駅、バス停から近いこと」と「待たず=すぐに入れること」の2つ。疲れが溜まっている下山後は極力歩かず、帰路を外れず、並ばずにサクッと入ることができるのがマストなのだ。
山から降りてくると、お腹がペコペコにすいている。それなりに疲れているから遠くまで歩きたくないし、店には待たずに入りたい。早く乾杯したいし、料理はすぐ出てきてほしい。一流シェフのあみ出す絶品料理じゃなくていいし、行列必至の人気店はお呼びじゃない。山帰りで汗とほこりまみれの姿や大きなザックを嫌がられさえしなければ、特別なおもてなしも求めていない。(本文より)
歩かず、待たず。その基準を軸に選んだ60軒の内訳は、奥多摩エリア12軒、高尾・富士五湖周辺・中央線沿線エリア12軒、秩父・奥武蔵エリア10軒、丹沢・箱根・三浦半島エリア15軒、茨城・千葉・群馬・栃木11軒。何気ない一品も、ご当地食材を使った料理も、疲れに沁みるカフェスイーツも、登山を乗り越えてきた者にとってはこの上ない幸せである。
「下山後はゆっくり、のんびり過ごしたい」「時間がないから、短時間でさくっと食べたい」「お酒を楽しみたい」「満腹になりたい」「その土地の食材や郷土料理が食べたい」「甘いものを食べたい」といった特徴別アイコンもあるので、その日の気分にぴったりな「下山メシ」がきっと見つかるはず。
西野さんが実際に足を運んだ信頼できるお店だけを掲載しているので、下山後のことは安心して本書にお任せしてみよう。
■西野淑子さんプロフィール
にしの・としこ/1969年山口県生まれ。埼玉県育ち。フリーランスライター&編集者、日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅠ)。低山歩きから沢登り、雪山まで楽しみ、気のあう仲間と山を歩き、下山後に美味しいものでお腹と心を満たすことによって無上の喜びを感じている。主な著書に『東京近郊ゆる登山』(実業之日本社)、『ゆる山歩き 思い立ったら山日和』(東京新聞)など。単著以外にもガイドブックや山岳雑誌、新聞連載など多数執筆。
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