昨年発売されてベストセラーとなった"不動産ミステリー"『変な家』(飛鳥新社)の著者・雨穴さんが、新作を書き下ろした。
今回の謎は、「絵」。雨穴さん第2作となる『変な絵』(双葉社)は、9枚の奇妙な図絵を巡る長編ミステリーだ。
物語の始まりは2014年5月。オカルトサークルに所属している大学生・佐々木修平は、後輩の栗原からあるブログを紹介される。
「『七篠レン 心の日記』っていう、一見、普通のブログなんですけど、なんか不気味っていうか......色々おかしいんです。怖さは保証しますから、ぜひ読んでみてください」
夜、佐々木はブログを開いてみた。最新記事は『一番愛する人へ』と題してあり、こんなことが書いてある。
今日で、このブログを更新するのをやめます。 あの3枚の絵の秘密に気づいてしまったからです。
「3枚の絵」とは、そして「秘密」とは......? 佐々木はブログを最初から読んでみることにした。そこに残されていたのは、奇妙な『風に立つ女の絵』だった。
さらに、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』など、9枚の「変な絵」が次々と登場する。いったい、彼らは何を伝えたかったのか。やがてそれぞれの謎は一つに繋がり......。
物語はフィクションだが、なんと『七篠レン 心の日記』はインターネット上に公開されている(2022年10月21日現在)。本書を読み進める前にブログを読んでみて、自分で謎解きに挑んでみるのも面白いかもしれない。
また、後輩の栗原は前作『変な家』のキーマンでもある。2作とも合わせて楽しみたい。
〈雨穴さん直筆コメント〉
■雨穴(うけつ)さん
ホラーな作風を得意とするウェブライター。YouTuberとしても活動中で、登録者数は66万人を超え、YouTubeの総動画再生回数も7500万回を突破。白い仮面と黒い全身タイツが特徴的。書籍デビュー作『変な家』(飛鳥新社)は、30万部を超える大ヒット!原案を務めたドラマ『何かおかしい』(テレビ東京)シリーズも話題を呼んでいる。
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