『Kの葬列』、『致死量ドーリス』などの作品で熱狂的な人気を博した楠本まきさん。代表作の一つ、『KISSxxxx』の愛蔵版2巻が2022年9月30日に発売された(発行:小学館クリエイティブ、発売:小学館)。
『KISSxxxx』は1980年代後半から90年代初めにかけて「週刊マーガレット」に連載された傑作マンガ。当時はまだあまり知られていなかったロリータやゴシックといった要素を取り入れて人気を博し、ニュー・ウェーヴ・バンドコミックの金字塔とも評される。
「わたし 生まれ変わったら 植物になろう」
バンド「ディー・キュセ」のヴォーカル・カノンと高校生のかめのはある日、植物園を訪れる。煌めく宝石のような、平穏な日常――。
多くの読者が憧れ、その価値観に多大な影響を与えた不滅のラヴストーリーが、最新のデジタル技術によってさらに繊細に、美しく蘇る。
7月に発売された1巻に続き、これまでの単行本では収録されることのなかったイラストやカットに加え、連載意外に掲載・発表されたスピンオフ作も網羅。全3巻で刊行する。
今回発売された2巻には、楠本さんが敬愛する漫画家、萩尾望都さんとの往復書簡も収録。特典としてオリジナルポストカード1枚が、もれなく封入されている。
2022年10月1日から12月25日まで、文京区の弥生美術館では1984年のデビュー以来、38年にわたる楠本さんの仕事を通覧する「線と言葉・楠本まきの仕事」展も開催中。あのころ胸をときめかせたファンはこの機会にもう一度、耽美で退廃的、巧緻でスタイリッシュな世界にどっぷり浸ってみては。
■楠本まきさんプロフィール
くすもと・まき/1984年「週刊マーガレット」でデビュー。その後、『KISSxxxx』(集英社)、『Kの葬列』(集英社)、『致死量ドーリス』(祥伝社)などの作品で熱狂的な人気を博した。最新作『赤白つるばみ』シリーズ(集英社)刊行の他、2021年、初の大規模個展『線と言葉・楠本まきの仕事』展(京都国際漫画ミュージアム)が話題に。2022年10月より東京の弥生美術館にて巡回展を開催。イギリス在住。
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