人間からの絶大な人気を誇る動物、ネコ。「何を考えているのかわからない」「つかめない」「ツンデレ」といった性格が魅力の一つだが、本当のところ、ネコは何を考えているのだろう......?
ネコ好きだからこそ、もっとネコのことを知りたい。そんな思いから、髙木佐保さんは「ネコ心理学者」としてネコの心を研究している。髙木さんの研究成果が、一冊の本『ネコはここまで考えている 動物心理学から読み解く心の進化』(慶応義塾大学出版会)にまとめられた。
ネコは、物理法則をどこまで理解しているのか? 「物理的にありえない事態」に、どんな反応を見せるのか?
ネコは、飼い主の声から顔を思い浮かべることができるのか? あるいは、同居ネコの名前と顔がわかるのか?
ネコは「どこに何がある」を記憶しているのか? 高度な認知能力が必要とされる、「たまたま覚えた記憶から推論すること」はできるのか?
あの愛くるしい両目には、いったいどんな世界が映っているのだろうか。「家庭」と「ネコカフェ」で飼われている500匹近くのネコの協力のもと、さまざまな実験から、ネコの認知機能と思考能力に迫っていく。
本書を読めば、あなたのおうちの親友との付き合い方も、今までと少し変わるかもしれない。
【目次】
第1章 動物はどのように考えるのか
第2章 ネコはどこまで物理法則を理解しているのか
第3章 ネコは〝声〟から‶顔〟を思い浮かべるのか
第4章 ネコは〝どこに〟‶何が〟を思い出せるのか
終章 ネコの思考能力はどのように進化したのか
■髙木佐保(たかぎ・さほ)
ネコ心理学者。日本学術振興会特別研究員(RPD)、麻布大学特別研究員。1991年生。2013年同志社大学心理学部卒業。2018年京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻心理学専修博士課程修了。博士(文学)。本書の一部を成す業績により2017年度京都大学総長賞を受賞。著書に『知りたい! ネコごころ』(岩波書店)『猫がゴロゴロよろこぶCDブック』(サンマーク出版)がある。
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