大阪生まれのフリーライター、大迫知信さんは、約10年間祖母の料理を食べ続けてきた。その「おばあめし」がなんとも攻めている。
奇抜でぶっ飛んだ料理に、孫の大迫さんのツッコミが炸裂する。ちょっと変わったグルメ写真エッセイとして1冊にまとめられた。それが本書、『おばあめし おばあと孫の、オモロイ関係。』(清流出版)だ。
祖母がつくるおにぎりを、これまでに6000個以上食べ続けているという大迫さん。自身のウェブサイトやSNSでも「最近のおばあめし」を公開している。きゅうりやナスで不気味な顔をつけてみたり、牛筋煮込みやホタルイカなど変わった食材を具にしてみたり、おばあの発想は自由だ。
おばあはイカ天スナックが大好きで、ボトルごと大人買い。ボトルを抱えてポリポリ食べていたかと思えば、なんとおにぎりに...!
牛すじ入りや赤飯を使ったカレーを経て、最近たどり着いたのはレトルトカレー。しかし、これも「退化」でなく「進化」なのだ。
読んでいて楽しくなるツッコミと写真が満載の本書。自分でも試してみたくなる料理もあるかも?
■大迫知信(おおさこ・とものぶ)さんプロフィール
1984年、大阪府生まれ。フリーライター、京都芸術大学非常勤講師。大阪工業大学大学院修了、技術職として沖縄電力勤務。3年で退職し、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)に入学。生活費を浮かすために、実の祖母の手料理を食べ始める。大学卒業後はフリーライターとして、体当たり取材もいとわず、書籍のブックライターから紙媒体、Webまで幅広く活躍中。
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