本を知る。本で知る。

赤ちゃんが泣くのは「親のイライラが伝わるから」って本当?

世界一役に立たない育児書

   夜中の授乳で2時間おきに起こされ、そのたび寝かしつけに1時間。眠たくて仕方がないのに、育児書には「規則正しい生活をさせましょう」「栄養が偏ると母乳に影響します」「赤ちゃんにイライラが伝わるからリラックスしましょう」......などなど、産後ママにとってはけっこうハードな要求がさらっと書いてあったりする。

   「0歳から○○をしないと○○な大人になる」「母乳を嫌がるのは、お母さんの食べ物のせい」「子どもが泣くのは親のイライラが伝わっているから」......。そんな情報を目にすると、まじめな人ほど、「ああ、自分がダメな親だから」と悩んでしまいがちだ。

   ......でも、それって本当?

book_20220908152250.jpg

   2022年9月6日に発売された『世界一役に立たない育児書』(白泉社)は、東北在住の2児の母で漫画家のかねもとさんが、悩める親たちに「肩の力を抜いてほしい」という想いを込めて、育児の「本当のところ」を描いたこれまでにない育児書だ。

食べこぼし跡も1点モノの「こなれコーデ」

   たとえば、「食欲にムラがある」「小食で困る」といったお悩み。

book_20220908155039.jpg

   一般の育児書は「盛り付けや飾りで工夫して」「大人が生活を調整してあげて」など「正しいこと」を推奨しているが、本書ではたとえそれらすべてを実践したとしても、「食べません」ときっぱり。あれこれ工夫したところで食べない時は食べない、子どもとはそういう生き物だから気にしなくていいよ、と諭してくれる。

   「〇か月目にはこのくらい成長する」という情報も、「そういう子もいる」くらいに捉えておくと、「ウチの子、成長が遅いのかしら。私のせいかも...」と落ち込む必要はなくなる。

book_20220908152336.jpg

   子育て中のあるあるファッションも「こなれ」として紹介。おしゃれTシャツワンピにお手製の食べこぼしをオンし、さらに襟元をひっぱってよれよれにすれば、一気にこなれ感がアップする。世界にひとつしかない「貴重な1点モノ」だ。

book_20220908152357.jpg

   「靴が揃ってなくても死なない」「キッチンの物々しさは子どもを守る気持ちの表れ」など、子育て中に散らかってしまうお部屋もポジティブに解釈している。

book_20220908152422.jpg

親切心か、価値観の押しつけか

   かねもとさんは巷にあふれる育児情報について、「内容が正しいかどうかよりも、親切心だったり あるいは子どもの成長や幸せを人質にとった脅しだったり 『母・父・子どもとはこうあるべき』といった価値観の押しつけだったりします」とメッセージを寄せている。

   少しでも肩の力を抜いてほしいという想いを込めて書かれた本書。ぜひとも、育児に疲れたときに「仕方ないよね」と笑いながら読んでほしい。

book_20220908152447.jpg

   本書の目次は以下の通り。

【目次】
「世界一役に立たない育児書とは!?」
「世界一役に立たない育児相談室」
第1章:妊娠と出産
第2章:子どもと食事
第3章:育児の基本
第4章:育児の便利ワザ
第5章:子どもとの暮らし
番外編:データで見る子育て

   プロフィール

   ■著者:かねもとさん

   漫画家で、東北在住の2児の母。在宅ワーカー歴=長男の歳と同じ年数。本作が初の育児書。著書にNHK総合テレビ「よるドラ」でドラマ化した『伝説のお母さん』の他、『伝説のお母さん つづきから』『私の息子が異世界転生したっぽい』(以上、KADOKAWA)、原作担当書に『私の息子が異世界転生したっぽいフルver.』(小学館)など。

   ■監修者:森戸やすみさん

   小児科専門医。著書に『新装版 小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』『小児科医ママの子どもの病気とホームケアBOOK』(以上、内外出版社)など。


※画像提供:白泉社


  • 書名 世界一役に立たない育児書
  • 監修・編集・著者名かねもと 著
  • 出版社名白泉社
  • 出版年月日2022年9月 6日
  • 定価1320円(税込)
  • ISBN9784592733102

オンライン書店で詳しく見る(購入もできます)

暮らしの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!

おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

出版社の皆様!

御社の書籍も、
BOOKウォッチに
掲載してみませんか?