新卒で葬儀屋に就職を希望する人は、どのくらいいるのだろう。人の死に直面し、遺族の悲しみに寄り添う。大学を出たての若者にとって、いや、社会人ウン何年目のベテランでさえ、相当の覚悟が必要だろう。
6月17日発売の『葬儀屋さんになったわけ』(イースト・プレス)はそんな、「葬儀屋さんの新入社員」のリアルな日常を描いた漫画だ。
「私、葬儀屋さんになる!」
主人公のあおいが、新卒で飛び込んだのは、葬儀屋さんの世界だった――。
葬儀に関する知識はゼロのあおい。宗派別のお作法や、数え切れないほどの仏具や専門用語の数々、絶対に失敗は許されない書類の提出など、覚えなくてはならないことは山積みで、めまいがしそうだ。
先輩に教わりながら必死に頑張る毎日。遺族と接する中で、葬儀屋としての自らの使命に気づき始める。
「大切な人との別れ」の最期のお見送りに接する葬儀屋さんの仕事。絶対に失敗が許されない現場だが、仕事にやりがいを見出していく。
カラオケでお経を歌ってしまったり、お寺の門前で宗派がわかったりするなど、葬儀屋さんならではの「あるある」が面白い。
作者は、実際に葬儀屋さんとして働いた知識や経験を持つはが あおいさん。葬儀に携わる立場として、仕事への想いに溢れた作品となっている。
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