Youtubeにゲーム、SNS。幼児のころからスマホやゲームに触れることは、いまや当たり前となりつつある。長時間遊ばせたままにしていたら、子どもが依存症に陥り不登校になってしまったり、知らぬ間にネットいじめやリベンジポルノなど、深刻なトラブルに巻き込まれていた、ということも......。
本書、『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』(合同会社子ども時代)は、親が子どものデジタルライフに寄り添い、適切な使い方を教えるためのメソッドを紹介している。著者は、これまで数多くのデジタル中毒の子どもと親のカウンセリングを行ってきた経験を持つデンマークのスクール・カウンセラー、ウッラ・デュアルーヴさんだ。
ICT教育先進国のデンマークでは、日本以上に子どもたちのデジタル依存が深刻化している。これは、単純にスマホ・ネット・ゲームの電源を切れば良いという話ではない。まずは、親子でデジタル世界について学ぶことから始めるべきだとデュアルーヴさんは説く。
また、子どもたちがデジタル世界上の何に興味を持っているのか、関心がない親が増えていると警鐘を鳴らす。たしかに、自分の子どもがスマホやゲームの世界で何を見ているのかわからない家庭も多いのではないだろうか。
本書の目次は以下の通り。
はじめに 親は子どものデジタル世界と、どう向き合うべきか
第1章 子どものデジタル世界に親も参加しよう
第2章 デジタル世界と家庭
第3章 デジタル世界の幼い子どもたち
第4章 子どもはインターネットで何を見ている?
第5章 子どもがゲームをしたがる理由を知ろう
第6章 ソーシャル・メディアと上手に付き合おう
終わりに 子どもともっといっしょにいよう
デジタル機器自体は、勉強や日常生活を便利にしてくれるツールだ。遠くの友達とも話すことができる。しかし、危険もつきもの。単純に禁止するのではなく、上手に付き合うことが大切だ。親子で今一度、デジタル世界そのものについて学び、話し合ってみてはいかがだろうか。
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