(施設名)BOOK AND BED TOKYO(新宿)/森の図書室(渋谷)/TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢/本屋B & B/橙子猫 - Orange Cat -
すっかり暖かくなり、なんとなく新しいことを始めてみたくなる春。いつもと違う場所で、フレッシュな気分で読書に励むのはどうだろう。読み慣れた本も、新たな一面を見せてくれるかもしれない。
今回は、さまざまな本やコミックを楽しめる都内のおすすめスポット5選を紹介したい。いずれも、家で本を読むのとは全く違う読書体験になること請け合いだ。
1. BOOK AND BED TOKYO(新宿)
「BOOK AND BED TOKYO」は、「泊まれる本屋」をコンセプトにした、宿泊もできるホステルである。一晩中、本に囲まれながらじっくり読書して夜を明かすことができる。
新宿・歌舞伎町のど真ん中という立地とは裏腹に、店内にはゆったりした時間が流れている。
宿泊できる部屋は、シングルルーム、コンフォートシングルルーム、ダブルルーム、スーペリアルームの4種。シングルベッドがあるシンプルな造りのシングルルームなら、1泊3800円からと比較的リーズナブルに泊まれるのも魅力だ。
デイユースも可能で、1時間お昼寝プランは960円から。ベッドに寝転がりながら、のんびり本の世界に浸るにはうってつけの場所だ。
2. 森の図書室(渋谷)
「森の図書室」は、好きなものを飲んだり食べたりおしゃべりしながら本を楽しめる、大人のための図書室だ。2014年、渋谷・道玄坂にオープンし、2021年10月に渋谷駅から徒歩1分とよりアクセスの良いところへ移転した。
「公共の図書館は閉まるのが早いし、駅から遠くてなかなか行けない。働いている大人でも、気軽につかえる図書室をつくれないだろうか?」
そんな想いから誕生したここでは、物語に登場する食べ物・飲み物をイメージしたメニューが楽しめるのも嬉しい。
たとえば、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」に登場する、あの目玉焼きがのったトーストを再現した「ラピュタトースト」。それから、『ダレン・シャン』(小学館)で主人公と仲良くなるサム・グレストが大好きな、オニオンピクルスをイメージした自家製ピクルスなど。
実際のメニューを味わってみれば、くり返し読んだお気に入りのシーンにも新たな魅力を発見できるかも。
3. TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢(下北沢)
「TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢」は、下北沢駅高架下の施設「ミカン下北」内に、2022年3月30日にオープンしたばかりの書店だ。
下北沢エリア最大級のコミックの品揃えを誇る。加えて、生活実用、ビジネス、アート/デザインなどのジャンルが特に豊富だ。
書籍だけではない。下北沢に関連したブランドの雑貨なども、定期的にテーマを入れ替えながら展開される。服飾雑貨・生活雑貨、ビジネスシーンでも使える文具、そしてワークスタイルをさらに便利にする家電までそろっている。
さらには、シェアオフィスの利便性とラウンジの居心地の良さを備えた「SHARE LOUNGE」を併設。「もっと自分を、今の生活をアップデートしたい」という気持ちに応えてくれる、そんな空間だ。
4. 本屋B & B(下北沢)
「本屋B & B」は、東京・下北沢にある小さな書店。店名には「BOOKS & BEER」という意味が込められていて、店内でビールを飲みながら読書を楽しめる。
「検索すれば見つかるネット書店とも、すべてを網羅する大型書店とも違う、ちょっとした時間に、知らない世界と繋がる『場』」。そんな役割を果たすために誕生した。
同店では、著者や編集者などさまざまなゲストを招き、トークイベントをほとんど毎日開催している(現在はリアルタイム配信がメイン)。特に目当ての本があるわけではないけれど、面白い本に出会いたい。そんな希望も叶えられる、「セレンディピティ(偶然の出会い)」を提供してくれる書店だ。
5. 橙子猫 - Orange Cat -(西早稲田)
「橙子猫 - Orange Cat -」」は、早稲田大学国際文学館・村上春樹ライブラリー内に、2021年10月1日にオープンしたカフェ。早稲田大学の学生3人が主体となり、経営している。
1杯ずつ抽出するこだわりのコーヒー「ライブラリーブレンド」は、スペシャルコーヒーの専門店「堀口珈琲」と相談を重ねて完成したもの。華やかでスパイシーかつ、滑らかな質感が特徴の一品だ。
さらに、村上春樹さんの作品からインスピレーションを受けた料理など、個性豊かなメニューもそろう。
ちなみに、印象的な店名はあの村上春樹さん夫妻が飼っていた猫「ピーター」の種類「オレンジキャット」に由来するもので、なんと夫妻自ら提案したそうだ。村上作品ファンなら、ぜひとも訪れたい空間である。
皆さんが気になった場所はどこだろうか。今回ご紹介したスポットはいずれも、家で本を読むのとはひと味もふた味も違う、特別な読書体験を提供してくれる。春、気分を一新していつもとは違う場所でお気に入りの1冊を手に取ってみるのはどうだろう。
(取材・文/犬飼あゆむ)
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