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成人年齢を引き上げるべき。成人30歳説を唱える!

学生生活の法学入門

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ)。BOOKウォッチも番組に参加しています。

 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2022年3月14日は、「成年を考える」をテーマに放送。BOOKウォッチ編集部おすすめの本は『学生生活の法学入門』(山下純司 深町晋也 高橋信行 著、弘文堂)。

 どんな内容なのかは、記事「大学に入ったら最初に読むべき本」も合わせてご覧ください。


 番組では、Voicy公式パーソナリティで立教大学4年の田中彩乃さんにご参加いただき、様々な角度から「成人」について考えました。

成人年齢の引き下げとは

田中 2022年の4月より、成人年齢が従来の20歳から18歳に引き下げられます。これには3つ理由があり、1つ目はシルバー民主主義をとめる動きから。2つ目は結婚年齢の男女差の差別撤廃のため。3つ目は少年犯罪の実名報道を段階的に行うためです。
 18歳からできるようになることは、投票(2016年から適用)、公認会計士などの資格取得、結婚、10年パスポートの取得、保護者の同意のない契約の締結です。
 一方変わらず20歳以上のままなのは、飲酒、喫煙、競馬などの公営競技、国民年金の被保険者資格、少年法の適用です。実態としてはあまり変わらないことも多いです。ただエステなど高額な契約やローンを組むこともできてしまうので、心配要素もあります。

成人とは

入山 そもそも成人とは何かを考える必要があります。1つは時代で変わります。寿命50歳の時代は元服15歳あたりでした。寿命が伸びるにつれ、成人が20歳へと引き上げられました。こらからは人生100年時代とも言われており、時代を反映して成人年齢を引き上げるべきだと考え、成人30歳説を唱えています
 成人とはとても曖昧で、人によっても特性によっても違ってくるものです。肉体的などの側面では10代でピークを迎えるものもあります。そこをわかりやすく描いているのが水島新司先生作の「ドカベン」と「あぶさん」です。力を発揮できたら、人間が作った概念である年齢、成人、老人は関係ないことを示しています。
 ルール上は線を引く必要はありますが、概念にとらわれずもっと自由に生きていくべきだと思います。

 次回は、本日3月21日(月)19時から「メタバースを考える」をテーマに放送。
 詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを! スマホ・PCから「radiko」でも聴けます!


 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」


  • 書名 学生生活の法学入門
  • 監修・編集・著者名山下純司、深町晋也、高橋信行 著
  • 出版社名弘文堂
  • 出版年月日2019年12月30日
  • 定価本体2200円+税
  • 判型・ページ数A5判・232ページ
  • ISBN9784335356988

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