春の訪れで、スーパーではいちごが買いやすくなり、少し小ぶりのいちごも登場している。そのまま食べてももちろん美味しいけれど、ちょっとひと工夫をして、長期的に楽しめたら最高だ。
それを叶えてくれる『THEフルーツストック』（学研プラス）が3月11日に発売された。
本書のテーマは、簡単に美味しくフルーツを保存する方法。
長時間煮込むなどの手間がかかるジャム作りではなく、さっと仕上がるレシピを紹介している。例えば、フルーツを砂糖でマリネをしておき、5～7分程度煮るだけの「さっと煮」はとっても簡単。調理時間も短いので手軽に始められるのが嬉しい。少量からでもできるレシピなので、食べきれなかったフルーツも活用できる。
また、煮る時間が少ないため、「生のフルーツ」に近い食感と香りを味わうことができるのもポイント。いちごの甘酸っぱくて、果肉感溢れる美味しさをご堪能あれ。
もちろん、いちごだけではなく、みかんやキウイ、バナナなどのフルーツも「さっと煮」と相性が良い。オレンジは皮ごと、バナナは潰して、チョコスプレッドと合わせるのもおすすめだ。
本書では「さっと煮」ストックをさまざまに楽しむアレンジ方法をたっぷり紹介している。至極簡単な「かけるだけ」「混ぜるだけ」から、焼き菓子に入れたり、冷たいスイーツにしたり。お気入りのアレンジレシピをが見つけられそう。
さらに、ストック法のひとつである「冷凍フルーツ」にして、バニラアイスと一緒にミキサーにかければ、あっという間にシェイクの出来上がり。サイダーに入れればフルーツソーダを、紅茶に入れてフルーツティーを楽しむこともできる。
本書では、下記の「さっと煮」「シロップ漬け」「冷凍フルーツ」の3つのストック方法を基本としている。「THE フルーツストック相性診断」で、自分に合うストック方法を見つけられるので、試してみよう。
ストック1■さっと煮
さくっと数分煮るだけで完成する、ジャムよりもフレッシュな特別な味わいです。
もうひと手間かけることで、賞味期限を延ばせるロングタイプに。
ストック2■シロップ漬け
果実をジューシーに保存できるのがこの方法。また長期間保存が可能なので、季節を問わずにお気に入りフルーツが楽しめます。
ストック3■冷凍フルーツ
一番かんたん! 一番お手軽の冷凍フルーツ。そのままでもおいしいけれど、本書ではスムージーからお菓子に使えるレシピを提案。
生のフルーツは、旬の時にはお手頃価格になるので、あれもこれもと買い込んでは食べきれずにムダにしてしまうことも。本書は、少量でもストックする方法を教えてくれるので、フードロス削減にもつながる。そして何より、いちばん美味しい旬の味を閉じ込めたフルーツストックがキッチンにあることで、いつでも楽しめることが嬉しい。
■藤野貴子さんプロフィール
菓子研究家。フランス料理のシェフの父と、料理研究家の母の影響で幼いころからお菓子作りに興味を持ち、小学生の頃より父の店「カストール」で製菓の手伝いを始める。大学卒業後は渡仏し、老舗レストランでパティシエールを務めながら、フランス各地をまわり本場の郷土菓子も学ぶ。現在、「本格フランス菓子」「家庭のおやつ」の2つのアプローチでお菓子教室を主宰。テレビ、雑誌などでも活躍中。
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