「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」と聞くと高齢者をイメージするが、いま、筋力低下で運動機能も低下した状況に陥る小学生が増えているという。筋力が発達する小学生の時期に正しい姿勢を身につけることは、運動能力だけでなく、学習能力にも影響を及ぼすといわれている。
そこでご紹介するのが本書、『マンガ&図解 超姿勢ロボ★タカシの日常』(学研プラス)だ。
本書では、正しい姿勢についての知識やトレーニング方法をマンガと図解を用いてわかりやすく解説していく。
主人公は運動と勉強が苦手な小学6年生のタカシ。ひょんなことから、宇宙人に「超姿勢ロボ★タカシ」に改造されてしまう。高性能ロボにするべく操縦方法(=姿勢のヒミツ)を研究する宇宙人と能力UPに励むタカシの日常が描かれている。
日常生活における正しい姿勢から紹介している。
たとえば、「座る」。体の中心を意識して、背もたれに寄りかからず、骨盤を立てて座る。ポイントは次の4つだ。
□体の中心を意識する
□骨盤を立てる
□上半身はリラックス
□足の裏はしっかり床につける
自宅でもかんたんにできる、骨格力を鍛える体操も。「足首パタパタ体操」は、ひざを伸ばしたまま足首をパタパタする。足首と骨盤は連動しているため、足首がなめらかに動くようになると、骨盤の動きもよくなり、バランスが整うという。
さらに、運動能力をUPさせるからだの使い方も。かけっこが速くなりたい!という子も、持久走に強くなりたい!という子も、それぞれのコツを抑えれば、きっとタイムがよくなるはず。
監修は「構造医学」が専門の、医師の菅沼加奈子さんだ。自身のクリニックでロコモティブシンドロームの子どもたちを治療した経験から、子どもの運動や学習の能力には骨格力が影響すると説く。
子どもが読んでわかりやすいのはもちろん、大人にも健康を維持するためには重要なテーマだ。お子さんといっしょにチャレンジしてみてはいかがだろうか。
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