日々の忙しさやストレスからたまっていく疲れ。何とかしたいと思っても、なかなか解決できないことのひとつだ。
そこでおすすめしたいのは、合気道家の藤平信一さんが伝授する 『「調子いい!」が続く姿勢と呼吸の整え方』(大和書房)である。
本書は、2021年4月放送のNHK「あさイチ」でも話題になった特集「合気道的生活」をベースに作られた。在宅勤務を強いられる状況の中で、仕事をする人も家に仕事を持ち込まれる家族もストレスがたまり、仲の良い家族もギスギスしてしまうケースが増えている。番組では、そんな家族の代表として40代の夫婦、大学生の娘、高校生の息子の4人家族が登場。「身近にできる工夫でイライラや疲れを軽くできないか」という課題に応えたのが著書だ。
4人家族が1週間、著者の教える「心身統一合気氣道」を体験すると、劇的な変化が起きた。家事が楽になって疲れが軽くなり、イライラしなくなり、仲の良い家族に戻った。
シナリオや脚色のない本物の変化があったことで、放送後大きな反響があったのだ。
なぜ、家事が楽になったのか。なぜ、イライラしなくなったのか、家族の関係はどのように修復されたのか。本書では、番組内では伝えられなかったことを含め、合気道的生活について解説している。
著者のいう「心身統一合氣道」が大切にしているのは、日々の稽古で身につけたことを生活に活かすこと。
【目次】
Part1 姿勢で体を整える
Part2 毎日が楽になる「体の使い方」
Part3 呼吸で心を整える
Part4 毎日が軽くなる「心の使い方」
Part5 合気道的生活tips
Part6 合気道的生活がもたらすもの
各Partには、「腕にも肩にも負担をかけないで重い荷物を楽々運ぶ」「小指側を意識して物を軽やかに持つ」「肩がこらない洗濯もの干し」「揺れに抵抗しない疲れない電車内の立ち方」「一つずつ順番に心を向けると マルチタスクもスイスイ」「ひと呼吸置いてからのアクションで イライラがスーッと消える」など、すぐにでもマスターしたいトピックが並んでいる。
本書では、習慣になってしまった「姿勢」と「呼吸」もスッキリとリセットさせることで、疲れが取れ、ストレスの解消にもつながることを、イラストも交えて丁寧に解説している。
例えば、よい姿勢とされている「気をつけ」の姿勢も本当は体にとって負担があると、著者は語る。
人間の体はよくできていて、自然な姿勢ではバランスがとれています。ところが、不自然な姿勢だと、もともとあるはずのバランスが崩れてしまうのです。バランスのとれた姿勢で荷物を持つと、肩・背中・腰などに、ほとんど負担がかかりません。
学校などで教わる「気をつけ」の姿勢、実際にやってみましょう。
背すじを伸ばして、胸を張って、手は体にぴったりつけて、かかとを合わせる。
体に力みがあるがあることがわかると思います。このとき、両肩に重さをかけてみると、肩・背中・腰などに負担がかかり、支えられません。正しいと思われているこの姿勢、実はバランスが悪い姿勢なのです。
合気道の極意は、一流アスリートも実践するほどに信頼の厚いもの。疲れの溜まった体をやさしくほぐして、本書を手に、ストレスフリーな体を手に入れよう。
「あさイチ」で「合気道的生活」を体験した家族は、今も学んだことを実践しているそうだ。
また本書出版を記念して、3月18日、20日、22日の3日間、各30分ずつ「無料体験セミナー@zoom」を実施する。著者自らが実演・解説する機会なので、「調子が良い!が続く姿勢と呼吸の整え方」を体験してみてはいかがだろうか。
詳しくは、心身統一合氣道会のHP(https://shinshintoitsuaikido.org/book_choushiii)を参照。
■藤平 信一(とうへい しんいち)さんプロフィール
1973年、東京都生まれ。東京工業大学生命理工学部卒業。一般社団法人心身統一合氣道会会長。幼少から父・藤平光一より指導を受け、心身統一合氣道の継承者として、世界24カ国、約3万人の門下生に心身統一合氣道の指導・普及をおこなう。慶應義塾大学では體育會合氣道部の師範を務め、非常勤講師として一般教養の授業で心身統一合氣道を指導。また、心身統一合氣道を人材育成に活用し、経営者・リーダー・アスリート・アーティストなどを対象とした講習会や企業研修でも指導している。2010年からは、米国・大リーグのロサンゼルス・ドジャースの依頼により若手最有望選手の育成に参加し、選手・コーチから絶大な信頼を得ている。テレビ出演「あさイチ」「あしたも晴れ!人生レシピ」など。主な著書に『心と体が自在に使える「気の呼吸」』(サンマーク出版)、『コミュニケーションの原点は「氣」にあり! 』『「氣」の道場』(ともにワニブックス[PLUS]新書)、『一流の人が学ぶ 氣の力』(講談社)などがある。
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