子どもが生まれるまでは、つかず離れずの関係を保っていた実家の両親。孫の顔を見せに帰省する機会が増えると、年々居づらさを感じるようになった......という人も、少なくないのでは。
『実家に帰りたくありません』(白泉社)は、子育てをきっかけに、実家の親との関係に疑問を抱き始めたイタコさんの体験を漫画化したもの。2021年に育児情報誌、『kodomoe』のウェブメディア「kodomoe web」で連載されていた当時から、「胸がざわつく」「自分のことかと思った」と読者からの反響も大きかった作品だ。このたび、その後のエピソード4ページの描き下ろしを加えて書籍化された。
実家とは徒歩5分の距離に住むイタコさん。両親は毎週末、孫を連れて遊びに来いと言う。父親は、遊びに行くと盛大に出迎えてくれるものの、5分で孫の相手に飽き、しまいには「うるさい!」と怒鳴りつける始末。
一方母親は、イタコさん親子が遊びに行くと、パーティーでも開くんじゃないかと思う量の料理を用意して待っていてくれる。食べきれず残した孫娘に「いいのよ、作りすぎちゃってたから。デザートにアイスあるけど食べる?」と勧めておきながら、イタコさんの姉には「出したごはん残すのにデザートは欲しがるとか、せっかく作ったのに嫌な気持ちになる」と話していたという。
一つひとつは小さなことだが、積もり積もったモヤモヤは、イタコさんの精神を蝕んでいく――。
「なんとなくだけど
実家に帰りたくないなぁ」
この「なんとなく」
放っておけばなんてことないのですが
深掘りするととんでもない
ものが隠されていたりします。
どちらを選ぶも自由ですが
私は深掘りしてしまいました。
そんな本です。
イタコ
過干渉な両親に対して「実家に帰りたくない」そう感じはじめるものの、決別するまでには葛藤がある。身内だからこそ難しい問題だ。イタコさんはどのように自分の中で決意を固めていくのだろうか。ぜひ本書で確かめてほしい。
■イタコさんプロフィール
夫と娘の3人家族。趣味はYouTubeでキーボードの打鍵音を聞くこと。本作がデビュー作となる。
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