ロンドン在住でイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」編集長の江國まゆさんが綴った『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし365日』(自由国民社)が3月7日に発売された。
ビートルズ、クイーン、ローリング・ストーンズなどに代表される音楽、トラディショナルで洗練されたファッション、世界中で愛される文学や映画など、世界を牽引し続ける文化が魅力の英国。2022年6月にはエリザベス女王の在位70周年を祝う「プラチナ・ジュビリー」を控え、更なる注目を集めている。
本書は「憧れの場所の何気ない日常から、心地よく暮らすヒントを見つける」をコンセプトにしたエッセイ集シリーズの第2弾である。
ロンドン在住の著者が個人的視点で、英国の人々の何気ない日常や習慣、大切にしている価値観などを、1日1ページずつ365日分紹介していく構成だ。どこから読んでも楽しめる。
"HAPPY UNBIRTHDAY"
誕生日以外の日だって、同じくらい大切。
ルイス・キャロルの哲学が息づく国の何気ないのに愛おしい毎日
表紙に並ぶ、そんな言葉がぴったりのイギリスの暮らし。
日常に潜む、さり気ないユーモア、優しさ、リスペクト。飾り気がなく、つつましく、そして何よりもフェアであることを心がけるなどなど。イギリスの人たちが大切にしていることが、毎日の暮らしを豊かにする秘訣なのだと、著者は語る。
例えば、かつての英国の街のシンボルだった「赤い電話ボックス」も、アートや図書館、小さなお店にリノベーションされているなど、さりげないユーモアや工夫が日常のベースにあるのが面白い。
他にも「パブは子供やペットと一緒に楽しむこともできる」「ブレグジットで地産地消を意識するようになった」「多民族国家ならではの街並み」「気候変動でワインが作られるようになった」など、実際に暮らすことで見えてきた英国の価値観には、私たちの生活を豊かにするヒントがたっぷりと詰まっている。
最初から読み進めたり、気になるトピックをランダムに読んだり、楽しみ方はさまざまだ。関連性のあるテーマは、そのページがリンク表示されていて、より広く深く知ることをサポートしてくれる。『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし365日』で、英国への「旅欲」を満たすのも楽しそう。
【目次】
4月 聖なる金曜は魚の日/紅茶は万能薬/都会のキツネ...etc.
5月 ロング・ウィークエンドを楽しんで/野生ハーブを楽しむ春/ロンドン地下鉄のユーモアにほほ笑む...etc.
6月 イギリス流のプロポーズ/はじけすぎるヘン・パーティー/ロックダウンはバナナブレッドを焼く...etc.
7月 一年で最も幸福な季節/夏の王様ピムス/英国産のワインはいかが?...etc.
8月 ヴィクトリア・サンドイッチの黄金比/夏の終わりはブラックベリー摘みを/ユニオンジャックのこと...etc.
9月 テディベアとイギリス人/Sohoはなぜ愛されるのか/チージーなお話...etc.
10月 ダンス・フィーバー! /ポワロの英国/ミルクが先なのはなぜ?...etc.
11月 アーサー王伝説を訪ねる/罪悪感を伴うお楽しみ/アプレンティスとは?...etc.
12月 心を照らすクリスマスマーケット/成熟度は年齢に比例しない/一年で一番夜が長い日...etc.
1月 黒猫は良いしるし?/ジョーディー・ガールは雪でもコートを着ない/永遠の定番ハリスツイード...etc.
2月 ケルトの早い春/寒い日は温泉へ/植物をインテリアに...etc.
3月 旅をするならウエスト・カントリー/サマータイムの始まり/効率性の問題...etc.
■江國 まゆ(えくに・まゆ)さんプロフィール
イギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」編集長。東京の出版社で書籍・雑誌の編集を経て、1998年渡英。英系広告代理店にて日本語編集者として活動後、2009年に独立。ライター、ジャーナリストとして各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)、共著に『ロンドンでしたい100のこと 大好きな街を暮らすように楽しむ旅』(自由国民社)がある。20年以上住んでもなおロンドン愛は続く。
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