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Amazon創業者ジェフ・ベゾスにとっての顧客第一主義とは?

Invent & Wander ジェフ・ベゾス Collected Writings

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ)。BOOKウォッチも番組に参加しています。

 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2022年2月14日は、「ビジョンの力」をテーマに放送。BOOKウォッチ編集部おすすめの本は『Invent & Wander-ジェフ・ベゾス Collected Writings』(ジェフ・ベゾス、 ウォルター・アイザックソン 著、 関 美和 訳、ダイヤモンド社)。

 どんな内容なのかは、記事「アマゾン創業者が手紙に書いた未来とは?」も合わせてご覧ください。


 番組では、株式会社イノカCEO高倉葉太さんと、翻訳家の関美和さんが「ビジョンの持つ力」について熱く語りました。

最近の取り組み

高倉 イノカは環境移送技術をコアテクノロジーとして有しており、一番の強みは生きた健康なサンゴを見せられる点です。
 最近は人工産卵プロジェクトで、人類史上初めて時期をずらした抱卵に成功しました。これによりまだ未知であるサンゴの研究が、より進む可能性が高まります(編注:同社は2022年2月16日に、人工的にサンゴ礁の海を再現した水槽内で通常6月にしか産卵しないサンゴについて、真冬での産卵に世界で初成功している)。
 以前から書籍の翻訳に興味がありました。今回ダイヤモンド社から発売された「Invent & Wander-ジェフ・ベゾス Writings」の翻訳も担当しています。
 Amazonの創始者であるジェフ・ベゾス氏が書き連ねた株主への手紙と、彼が語った話を掲載した初のAmazon公式本です。

ビジョンの持つ力

高倉 社外に対しては、作りたい世界をいかに伝え共感者を集めていくかが、とても価値のあることだと思います。社内に対しては、それぞれにやりたいことが出てきた時、社内の意識の統一という意味でとても大事です。
 イノカのビジョンは「人と自然が、100年先も共生できる世界を創る」です。環境問題は自然側に立って考えがちですが、人間側の視点での考えも持っているという点が特徴です。環境活動界の大谷翔平氏を作っていくことが、大事だと思っています。
 ジェフ・ベゾス氏は、「傭兵」よりも自分の信じるものを「伝道する者」になれ、そして短期の業績ではなく長期の視点が大切だと言っています。彼の哲学で一番面白いと思ったのが、「変わらないものに目を向ける」ということです。
 ビジョンとは遠い未来、変わっていく未来に提供すると思われがちですが、100年経っても変わらないことを極めることが、彼にとっての顧客第一主義なのです。

 次回は、本日2月21日(月)19時から引き続き「ビジョンの力」をテーマに放送。
 詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを! スマホ・PCから「radiko」でも聴けます!


 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」


 
  • 書名 Invent & Wander ジェフ・ベゾス Collected Writings
  • 監修・編集・著者名ジェフ・ベゾス、ウォルター・アイザックソン 著、関 美和 訳
  • 出版社名ダイヤモンド社
  • 出版年月日2021年12月 7日
  • 定価本体1,800円+税
  • 判型・ページ数A5判・408ページ
  • ISBN9784478112137

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