言い方ひとつで人の印象は変わる。わかってはいても、「相手を嫌な気持ちにさせず、かつ自分の気持ちが明確に伝わる」言い方となると、なかなか難しい。
元NHKキャスターの牛窪万里子さんによる『なぜか好かれる人の「言葉」と「表現」の選び方』(明日香出版社)では、表現ひとつで相手に良い印象を与える方法を解説している。
本書は特に、ビジネスの場面に焦点を当てている。たとえば、「確認してください」「すぐにやってもらえますか?」などのお願いの言葉や、「手が離せません」「出席できません」などの断りの言葉は、どうしても角が立ってしまいがちではないだろうか。「それはだめだ」「こうしたほうがいい」と注意するときも、強く言いすぎると相手を怒らせてしまうし、反対に言い方が弱いと伝わらない。「すみません」という謝罪も、言い方を間違えると余計に相手を刺激してしまう。言葉選びが難しい場面は、意外とたくさんある。どう伝えるとよいか、わかるだろうか?
上のような各場面について、それぞれ牛窪さんが「◎」「◯」「×」の表現を紹介している。普段の自分の表現は「×」かもしれない......と思う方は、ぜひ書籍で「◎」の表現を確かめてほしい。
さらに、SNSやメールなど、現代ならではの文面での伝え方も解説。相手を傷つけない間違いの指摘や催促などの方法が説明されている。顔が見えないコミュニケーションは、どうしてもこじれがちなもの。「対面の会話は慣れているけれど、SNSはなんだかうまくいかない」という方も必見だ。また読者特典として、良い印象を与える「声」と「表情」の作り方を教える無料動画コンテンツもついてくる。
少しの工夫で、あなたの印象は大きく変わるはず。ぜひ本書のポイントを押さえて、「なぜか好かれる人」になってほしい。
【目次】
第1章 言葉や表現を変えるだけでこんなに印象が変わる
第2章 人に好かれる表現の変え方・伝え方
【1】相手が快く動く「お願いの言葉」
【2】相手が納得する「断りの言葉」
【3】誠意が伝わる「謝罪の言葉」
【4】相手に気づきを与える「注意の言葉」
【5】相手のモチベーションが高まる「ほめ言葉」
【6】相手の心の痛みを和らげる「慰めの言葉」
【7】相手がほしい情報を的確に伝える「ホウ・レン・ソウ」
【8】共感を持たれる「意見の言葉」
【9】相手の心に残る「感謝の言葉」ありがとう+α
【10】誤解を招く前置きと敬語表現
【11】うっかり使いがちな若者言葉
第3章 SNS、メールやLINEで注意したい表現
■牛窪万里子(うしくぼ・まりこ)さんプロフィール
株式会社メリディアンプロモーション代表取締役。成蹊大学卒業後、サントリーを経て、1995年からNHK横浜放送局、 98年からNHK首都圏放送センターにてラジオ・テレビのキャスターやリポーターを務める。02年に株式会社メリディアンプロモーションを設立。NHK「おはよう日本」「首都圏ネットワーク」、 CS朝日ニュースター「政治学原論」、テレビ東京「レディス4」、FM OSAKA「アンミカのレディオ・フィーカ」等にレギュラー出演。現在はラジオ「身近なことからSDGs」(全国11局)パーソナリティーとして出演中。その他、イベント司会や大手企業の講演会や研修の講師など幅広く活躍している。全米NLP協会公認公式認定・日本NLP協会公認公式認定プラクティショナー・LABプロファイルマスタープラクティショナー・コミュニケーション検定上級の資格取得。
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