子どもに上手に声がけをすると、才能が開花するきっかけとなる。子育て本には「とにかくほめる」「共感する」などのメソッドが書かれているが、「ウチの子には全然響かない」ということも。それは、お子さんの「性格に合ったほめ方」ではないからかもしれない。
2021年10月21日『わが子がやる気になる伝え方 性格3タイプ別の声がけで自己肯定感が高くなる』(小学館)が発売された。
著者は、伝え方コンサルタントの稲場真由美さん。稲葉さんが考案・開発した「性格統計学」は、人を「生まれもった性格」によって3~4タイプに分類し、それぞれのタイプの心に響く言葉を体系化したコミュニケーションメソッドだ。
冒頭に性格タイプ診断がついていて、子どもと自分がどのタイプか診断してから読み進めることができる。たった2つの質問で、ロジカル、ピース、ビジョンの3つに分けられる。それぞれの特徴は以下の通り。
●ロジカル...自分のペースが大事。具体的にほめられるとうれしい
●ピース...自分より相手が優先。「ありがとう」がほめ言葉
●ビジョン...やりたいかやりたくないかで行動。「すごい」と言われるとがんばれる
つまり、ロジカルタイプの子に、ただ「すごい!」とほめても、あまり効果は期待できないということだ。「縄跳び、昨日より5回多く飛べたね」など、具体的にほめると「ちゃんと見てくれているんだ」と感じるという。
一方、ピースタイプは自立を急いではならない。面倒でも、最初だけは「一緒にやろうか」と声をかけてあげることで、喜んで行動に移すという。また、このタイプは理由や経緯を知りたがる。「なんで?」という問いかけには、きちんと答えてあげることで、自己肯定感が増す。
各章では、それぞれのタイプの特徴とタブーが見開きの図説で解説されている。「テストでいい点をとった」「お友だちとけんかして泣かせてしまった」「宿題をなかなかやらない」など小学生の日常でよくある事例とともに、ほめ方や叱り方、促し方を具体的にアドバイスしてくれる。
本書の発売にあたり、稲場さんは次のようにコメントを寄せている。
「今まで育児書をたくさん読んできたけど、うちの子には効果がなくて」という方がいらっしゃいました。「子ども」とひとくくりにいっても、その子によって性格が違うので当然です。タイプを知れば、「わが子」に合った声がけができます。タイプの違いを知れば、しんどい子育てがラクなること間違いなしです。この本が、日々の子育てに少しでもお役に立てましたら幸いです。」
(本書「はじめに」より一部抜粋)
親子でも、性格が違えば、同じ言葉でも受け止め方も違う。わが子の性格をわかっていても、どう声をかければ「やる気になる」かは、意外とわからないもの。個性に合わせた効果的な声がけで、子どもの自己肯定感を育てたい。
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