1月24日発売の「AERA(アエラ) 1月31日号」(朝日新聞出版)の表紙は、"ビッグボス"こと、北海道日本ハムファイターズ監督の新庄剛志さん。黄金のセットの前で身にまとっているのは、40個ものグローブを縫い込んだコートだ。巻頭特集は「性と社会」。最新刊のテーマに「女性解放」を選んだ、フランスの歴史・人類学者エマニュエル・トッドさんがインタビューに応じている。
新庄さんがアエラの表紙を飾るのは、2002年1月21日号以来2度目だ。写真家・蜷川実花さんが用意した全面ゴールドのセットに登場した新庄さんが着ていたのは、パッチワークのようにグローブが縫い込まれたコート。かつての持ち主たちが残した傷や書き込みの文字も、あえてそのまま取り入れている。たくさんの野球好きの人々の思いを背負って、撮影は行われた。
3ページにわたるインタビューでは、2019年の「現役復帰を目指す」宣言から、"ビッグボス"としての現在までを語った。監督就任会見で放った、「選手兼任監督で」や「優勝は目指さない」といった言葉の真意とは。新庄さんは、「面白い野球をするチーム」をどう作るのか。今年のプロ野球を存分に楽しみたいなら、必見のインタビューとなっている。
巻頭特集「性と社会」では、まず、最新刊のテーマに「女性解放の歴史」を選んだフランスの知性、エマニュエル・トッドさんへのインタビューが掲載されている。英米仏や北欧では男女平等の動きがかなり進んでいる現在、「#MeToo」のような運動が起こったことに、トッドさんはショックを受けたそう。男女平等は当然のこととし、女性の解放が人種差別や新自由主義に与えた影響などを論じた。その上でトッドさんは、各国での女性解放は、それぞれの国や社会に合った方法を見つけなければならないとしている。
女性解放を考えたあとは、「男性の生きづらさ」にも焦点を当てている。経済や政治分野のあらゆる指標が日本における「女性不利」を示しているにもかかわらず、電通総研が2021年に男性を対象に行った調査では、全年齢の約半数が「最近は女性よりも男性の方が生きづらくなってきている」と回答。男性には依然、「稼ぎ手責任」が期待されるなかで、家事や育児など新たな役割を求められるようになっている。さらに、「男性の方が高年収、正規雇用で働きやすい」と思われることで、そこに当てはまらない男性は肩身が狭く、「生きづらさ」を感じるようだ。男女それぞれが抱える「モヤモヤ」を、どう解決すべきなのか。解決の糸口を探る。
ジェンダー問題に取り組む教育現場にも注目。東京・世田谷の駒場東邦中学と昭和女子大の「女子大生と男子中学生が一緒に考えるプロジェクト」や、多様な性についての出張授業を行うNPOを取材し、将来のジェンダー問題解消に向けて希望を示した。
月2回連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」は、「ビート感のある撮影」に挑戦。先生は、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE.」シリーズを長年手がけている写真家の平間至さんだ。平間さんの提案は、音楽をかけながらリズムに合わせて撮ること。向井さんは「えー!?」と驚きつつも、あえて画角を決めない撮影にチャレンジした。さらに、ロックギタリスト風のレアな向井さんのショットも。
そのほか、今号には以下のような記事が掲載されている。
オミクロン感染者の24%に「頭の霧」
岡田晴恵インタビュー「矛盾」と向き合ったコロナとの2年間
東大前刺傷事件 成績が下がっても自己否定ループに陥らない方法
トンガ以上の破局噴火 続けばエネルギー政策に暗雲
小池百合子の都民ファと国民民主の合流で「野党共闘」は雲散霧消
雇用保険に国民健康保険「サイレント増税」が止まらない
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