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広告は「ラブレター」だ。

心ゆさぶる広告コピー

 さまざまなジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ)。BOOKウォッチも番組に参加しています。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2021年11月22日は、前週(15日)に引き続き「広告の未来を考える」というテーマで放送。BOOKウォッチ編集部おすすめの本は15日の放送でお伝えした『心ゆさぶる広告コピー その言葉は、あなたの人生とつながっている』(パイ インターナショナル)。

 どんな内容なのかは、書評記事「「人を落とさず、自分が上がろ。」広告コピーは名言にあふれてる!」も合わせてご覧ください。


 番組では、雑誌「広告」編集長で博報堂monom代表の小野直紀さんと、アドテック東京事業責任者でComexposium Japan株式会社代表取締役社長の古市優子さんが「広告の未来」などについて熱く語りました。


広告とは

古市 マスメディアがデジタルメディアに取って代わられると言われていますが、マスも残った上でマスが取りこぼしていた人をデジタルが補完していくと考えています。
 デジタルvsマスではなく、どんどん融合していき、5年後にはデジタルという言葉が消えていると思います。基本は一方通行の返事待ちなので、広告は「ラブレター」だと思っています。
小野 「広告」という名前を「コミュニケーション」に変えるべきだと考えています。
 広告に関わる人が行っている事は、従来のイメージと大きくかけ離れています。細やかなターゲットに合わせて作ること、さらにはモノを作ることも広告の仕事の一つになって良いと思っています。そして商品を売る相手以外の人たちにもどう接するのかを考えるべきです。

広告の未来

古市 テクノロジーの進化で嫌なものは表示されなくなるため、不快指数は下がりますが、目線の先にありとあらゆる広告が出てくると思います。
 テクノロジーが進みすぎると、エコーチェンバー現象が起き、自分の好きな情報しか得なくなった結果、社会の分断を危惧しています。これを回避するのがマスの役割で、幅広く社会全体にラブレターを発信することを忘れてはけません。
 FBなどSNSがマスメディアとしての役割を担い、会話レベルのインタラクションが起こると思っています。
小野 マスメディアを使った広告は難しいですが、SNSやデジタルを使った広告配信は個人でもできます。小規模経済圏でのビジネスに関わる人たちがSNSのつぶやきなどコミュニケーションをしていくツールがたくさんあるので、今後発展していくと思います。

 次回は、本日11月29日(月)19時から「Sci-Fi prototypingとは」をテーマに放送。
 詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを! スマホ・PCから「radiko」でも聴けます!


 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」


  • 書名 心ゆさぶる広告コピー
  • サブタイトル その言葉は、あなたの人生とつながっている
  • 監修・編集・著者名作品選者 岩崎亜矢、安藤隆
  • 出版社名パイインターナショナル
  • 出版年月日2021年6月23日
  • 定価 2,090円(税込)
  • 判型・ページ数 A5判・224ページ
  • ISBN9784756254528

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