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1円で話題になった雑誌「広告」最新号は著作がテーマ 2000円のオリジナル版と200円のコピー版2冊同時に発売

 大手広告代理店の博報堂が発行する雑誌「広告」の最新号(Vol.414)が2020年3月26日に発売された。特集のテーマは「著作」で、その問題提起としてオリジナル版とコピーで作成したセルフ海賊版の2種類がある。

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写真は、雑誌「広告」最新号(Vol.414)オリジナル版(写真左)とコピー版(写真右)。写真©Gottingham

 最新号で著作をテーマとしたのは、インターネットが普及して以降、"パクリ"問題や違法コンテンツ問題などが起こり、ものづくりをとりまく環境が激変したことから、いまの時代にあったルールやモラルについてもっと議論されるべきだという思いが込められている。

 企画制作には『法のデザイン』(フィルムアート社)の著者で法律家の⽔野祐さんが監修として携わった。誌面には、近年「写真の著作物性」に着⽬した作品を制作している美術家の原⽥裕規さんの代表作『One Million Seeings』が掲載されている。以下の2枚の写真は、原⽥裕規さんの作品を掲載したページ。

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オリジナル版 写真©Gottingham
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コピー版 写真©Gottingham

 ほかに、⼩説家の島⽥雅彦さんのインタビュー「⽂壇のヒエラルキーと「パクリ」の境界線」、落語家の春⾵亭⼀之輔さんのインタビュー「類型のなかに、いかに⾃分の型を⾒出すか」や、中国版ウィキペディア「百度百科」に掲載されているパクリを意味する新語の全項目を翻訳転載したページなどがある。以下の写真は、春⾵亭⼀之輔さんのインタビューページ。

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オリジナル版 写真©Gottingham
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コピー版 写真©Gottingham

 誌面は、執筆者や取材先と協議のうえ⼀部の記事を除き、定められた条件をクリアすれば、営利・非営利問わず転載、コピー、共有することができるクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを記事ごとに付与している。

 「広告」(博報堂)は、2019年にクリエイティブディレクターの⼩野直紀が編集⻑に就任し、全体のテーマを「いいものをつくる、とは何か?」に据えてリニューアルした。以前、BOOKウォッチでも報じたが、昨年7月に発刊したリニューアル創刊号では「価値」を特集、販売価格を1 円(税込)として話題となった。


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