白鷗大学教授で感染症専門家の岡田晴恵さんが、この2年間の知られざる"闘い"を手記に告白した。その名も、『秘闘 私の「コロナ戦争」全記録』(新潮社)。12月22日に発売される。
2019年末の新型コロナウイルス発生以来、岡田さんは多くの報道番組やワイドショーで解説をし、"コロナの女王"とも呼ばれた。彼女はいったい何と闘っていたのか。政権や分科会、メディアとの深いつながりをもつ岡田さんが、「この国の矛盾と歪み」を克明に描き出す。
「この本を書くには勇気がいりました。覚悟も必要でした。ですが、この2年間で私が目の当たりにしてきた真実を、次世代のためにどうしても書いて残したかった。この国の未来のために、一人でも多くの人に読んでほしいと願っています。」
(著者コメント)
2019年のクリスマス・イブ、岡田さんのもとに「武漢で重症な肺炎患者が発生」というメールが届いた。岡田さんは、過去のパンデミック対策の経験から「これはまずいことになる」と直感。以来、岡田さんはメディアで積極的に情報を発信し、田村憲久前厚生労働大臣ら政治家や、尾身茂分科会会長ら専門家とも直接意見を交わして、拡大阻止のために動き続けた。
しかし、政府の対策はすべて後手後手に回り、東京オリンピック開催直前に感染者急増の第5波が。
「まずいです、大臣、止めてください」
「もうもたない。感染者は増える一方で、打つ手なしです」
尾身にも電話をして、直接に同じことを訴えた。
「岡田さん、ADEって何?僕はそんな細かなことはわかんない、知らない」
こんな数で解除したら、すぐにリバウンドする。変異ウイルスが市中に拡大する。
日和ったらウイルスに負けてしまう。重要なところでサイエンスを貫かないと、国民を裏切ることになる。
「これまでの常識が通じないウイルスだ。スキルス(悪性)だよ」
「あのウイルス、武漢が本当に起源なのでしょうか?」
「ワクチンの専門家の挙動が政治的なんです」
「分科会で、内閣官房で、官房長官と総理に意見してください。ウイルス学としてはダメだと」
政府、専門家、メディアの真実。この国にはびこる本当の"病"とはいったい何なのか。ひとりでも多くの命を救うために、岡田さんが闘い続けた700日間の記録。国民の目には見えなかった、秘められた戦争の全貌を、とくとご覧あれ。
■岡田晴恵(おかだ・はるえ)さんプロフィール
白鷗大学教授。共立薬科大学大学院を修了後、順天堂大学にて医学博士を取得。国立感染症研究所、ドイツマールブルク大学医学部ウイルス学研究所、経団連21世紀政策研究所などを経て、現在は、白鷗大学で教授を務めている。専門は感染免疫学、公衆衛生学。感染症対策の専門家として、テレビやラジオへの出演、専門書から児童書、一般の方向け感染症対策書、小説などの執筆活動を通して、新型コロナウイルスを始めとする感染症対策に関する情報を発信している。当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?