新型コロナウイルスの流行で、以前と比べてマスクや手洗いが徹底され、感染対策への意識が高まった。そのため、インフルエンザの感染者数はコロナ前に比べて減った、市販の風邪薬が売れないなどニュースになった。では、ほかの感染症はどうなのだろう? 57の感染症について、感染症対策の専門家がわかりやすく解説した1冊を紹介する。
2021年7月20日、『マンガでわかる感染症のしくみ事典』(ナツメ社)が発売された。本書は、感染症専門医として有名な忽那賢志(くつなさとし)さんが監修した。
感染症の歴史から対策まで、マンガや図解をまじえてわかりやすく解説してくれる。
人に感染するまでの仕組みや、感染による代表的な病気も紹介。空気感染でうつる病気は、ノロウイルス感染症やはしか、水ぼうそうなどが当てはまる。空気感染は、実はマスクでは防げないという。空調管理が有効な予防法となる。
このほかにも、コロナウイルスや溶連菌といった「呼吸器からうつる感染症」、ノロウイルスやO157などの「食事を媒介して感染する病気」、海外旅行で注意したい「輸入感染症」、はしかやポリオといった「ワクチンで予防できる感染症」など、様々な感染症が種類別に詳しく紹介される。
本書の目次は以下の通り。
【目次】
Part1 感染症の基礎知識
Part2 感染症のメカニズム
主に呼吸器からうつる感染症
食事を媒介して感染する病気
輸入感染症
節足動物が媒介する感染症
ワクチンで予防できる感染症
性感染症
その他の感染症
Part3 もっと教えて! 感染症にまつわるギモン・フシギ
感染症はコロナウイルス以外にも身近にたくさん存在する。本書は、マンガと図解で誰でも読みやすいので、お子さんもまじえながら家族で感染対策について考えるきっかけづくりとしても活用したい。
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