初めて描いた漫画『大家さんと僕』(新潮社)がシリーズ累計120万部突破の大ベストセラーとなった、お笑い芸人の矢部太郎さん。期待の最新刊、『ぼくのお父さん』(新潮社)は、絵本作家の父を描いた作品だ。
家にいるときはずっと絵を描き続けるお父さん。外に働きに出る普通のお父さんとは少し違って、なんだか不思議で、少しだけ恥ずかしい気もする。もしかしてお父さんは変わり者なんじゃないかと思う。幼い矢部少年と、絵本作家の「お父さん」の淡々としたやりとりに、なんともほっこりした気持ちになる。
発売にあたり、谷川俊太郎さん、伊藤沙莉さん、阿佐ヶ谷姉妹さんからの推薦コメントが届いた。
「なんでもない父と子のなんでもありの日々。「仲間に入れて!」と言いたくなる。」――谷川俊太郎(詩人)
「あたたかい時間が流れているのに、どうしてこんなにも涙腺が 刺激されるんだろう。」――伊藤沙莉(女優)
「愛しさと切なさと心許なさが!素敵!! 変テコお父さんNo.1!!」――阿佐ヶ谷姉妹(お笑いコンビ)
矢部太郎さんは、1977年生まれ。97年にお笑いコンビ「カラテカ」を結成し、テレビ等を中心に活躍していたが、現在はその多岐にわたる才能を生かし、マンガ家の他にも、舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍している。『大家さんと僕』(新潮社)で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。
そんな矢部さんの父、やべみつのりさんは、1942年生まれの絵本作家、紙芝居作家である。絵本に『かばさん』『あかいろくん とびだす』、『ひとは なくもの』(共著)、紙芝居に『かめくんファイト!』『かわださん』などがあり、96年には第34回高橋五山賞奨励賞を受賞している。
本書の一部を紹介しよう。
陽気で自由奔放。息子が転んで泣いていようと、おかずが冷めてしまおうと、飼っていたウサギが死にかけていようと、絵を描くことに夢中。子どもたちの個性を大切にしながら、同じ目線で共に楽しみ、常識にとらわれない行動で、時々お母さんに叱られる。そんな愛すべきお父さんと、矢部少年の「なんてことのない会話」にほろりとさせられる。懐かしく、優しい気持ちになれる一冊。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?