野球界のレジェンド、桑田真澄さんを父親に持ち、タレントやモデル、ミュージシャンとして活躍しているMattさん。ジェンダーレスや個性重視を具現化した存在として、注目を集めている。
野球ファーストの家庭に育ちながら、父とは違う道を選んだ彼を陰でずっと支えてきたのは、母親の桑田真紀さんだった。2021年4月14日に発売された『あなたはあなたのままでいい~子どもの自己肯定感を育む桑田家の子育て~』(講談社)では、真紀さんによる子育てメソッドが初めて明かされている。
桑田真紀さんは、Mattさんのマネージャーとして、様々な現場でスタッフさんと話をする際に、「どうしたらMattさんみたいな前向きなお子さんが育つんですか?」「どうやって育てたら、あんなにブレずにいられるんですか?」といった子育てに関する質問をたくさん受けていたそう。
真紀さん自身は、息子の個性を大切にしていただけで、特別なことをしているつもりはなく、その場でうまく答えられずもどかしい気持ちでいた。そこで、普段、親としてどういったことを心に留めていたのか、子どもとどのように関わっていたのかを思い起こし、本書が完成した。
真紀さんは「はじめに」で次のように語っている。
私はなにかの道を極めたプロでも、ましてや教育者でもありません。ですので、この本は決して「子育てはこうすべき!」といった、アドバイスの詰まった育児書ではありません。本書を子育てをしてきた一人の母親の育児回顧録として読んでいただければ幸いです。 僭越ながら、私の経験が、今、子育ての悩みや迷いをお持ちのかたの一助になったら、これほど嬉しいことはありません。
本書の内容は下記の通り。
第1章「野球をやらないなら、家を出ていかないといけないんでしょ?」~野球ファーストという「見えない物差し」~
第2章「Mattはどうしたいの?」~先回りしない子育て~
第3章「僕は大丈夫だから」~好きの熱量が子供を強くする~
第4章「あなたはあなたのままでいい」~子どもは親と別人格~
Mattさんは、「ママなら自分のことを誰よりも語れるから」とこれまでメディアに一切出たことのなかった真紀さんの背中を押したという。巻末にはMattさんから真紀さんへの思いもつづられている。
父の真澄さんは、2021年1月、15年ぶりに読売ジャイアンツの一軍投手チーフコーチ補佐として古巣に復帰した。それぞれが自分を信じ、我が道を歩んでいる。「うちの子は『できない!』とすぐにあきらめてしまう」「ネガティブ発言が多い」「殻に閉じこもりがち」など、子どもに関する悩みは尽きない。桑田家の子育てメソッドから、親子関係を見つめなおしてみては。
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