コロナ太りを解消すべく、いろいろ試したけどどれも成果がいまひとつ。「運動するったってジムは密だし、花粉症だからランニングも無理」と自分に言い訳をしている永遠のダイエッターにおススメしたいのが、柳本マリエさんの本書、『デブからの脱却 運動はゲームのみ!空腹なしで1年間で30kgやせた私のダイエット奮闘記』だ。
柳本さんは2019年10月にダイエットを開始。身長150cmと小柄なのに当時の体重は72.6kg。1回の食事で3人分食べていたというから無理もない。その状態から食事制限をスタートし、1年間でなんと30kgもの減量に成功した。
好きなことは食べること、嫌いなことは動くこと、ゲーマーで引きこもり気質。そして「どんな絶景よりも自宅」が座右の銘だという柳本さん。ダイエットの特色は、「やせる動機は『お金』」「体重が前日より0.1kgでも増えていたら運動を手抜きする」「ゲームをしながらやせる」などの変わったマイルールばかり。本書は、そんな柳本さんの体験を軸に、専門家のアドバイスを加えて構成されている。
「はじめに」で柳本さんは、「ダイエットに根性は必要ない」と断言している。
いま30kgの減量に成功して得た確信は、ダイエットに根性は必要がなかったということ。
これまでに何度もダイエットに失敗してきましたが、いままでは無意識のうちに"根性だけでやせようとしていた"ことが問題でした。
運動が嫌いなのにがまんしてジムに通う。
食べることが好きなのにがまんして食事量を減らす。
これらはまさに根性だけでやせようとする行為です。
(中略)
"運動"はゲームのみ! 食事はがまんしないで食べ方を工夫すればいい!
柳本さんはどんなダイエット法を実践してきたのだろうか。
本書の冒頭には、ダイエット初期(1~3か月)、中期(4~9か月)、後期(10~12か月)に分けて、「1年間の課題とやったことリスト」が整理されている。
ダイエット初期のテーマは「まずはドカ食い、早食いをやめる」こと。食事や運動の質についてはいったん置いておき、ダイエットを自分の生活に取り入れることから始めた。
「課題」は、いきなり食事量を減らさないことと、運動は0→1(やらない→やる)にすることだけを考えること。そして、「やったこと」は目標体重およびダイエット期間を設定する、食事回数を増やしてドカ食い・早食いをやめる、運動としてのゲームを始める、運動中にBCAA・プロテインを飲む、SNSでダイエット報告をする、の4つ。これだけで、3か月で10kgの減量に成功した。
中期のテーマは「やせ効率のよい体をつくる」、後期は「マンネリ化させずに緊張感を維持する」。試行錯誤しながらも、1年後に30kg減を達成した。とても「根性がない」人とは思えない偉業だ。写真を見ると、顔がシュッとして別人のよう。何よりも美しく割れた腹筋に目を奪われる。
柳本さんは本書について、自身のブログで以下のように書いている。
ド素人が行ってきた1年間の-30kgダイエットについて答え合わせをするような感覚。私個人で検索しても解決できなかった謎「どうして1年間でここまで変化が起きたのか」もバッチリ解けました。
その結論は以下の通り。
食事:筋肉を減らさない条件が揃っていた
運動:ある理由で負荷がかかりやすかった
いずれも体質などではなく、柳本さんの場合は「意図せずあらゆる条件がバチクソに揃っていたため変化が早かった」のだそうだ。
本書の監修は、ダイエット専門医・糖尿病内科・統合医療医の工藤孝文さんと、フィジカルトレーナーでNSCA認定ストレングス&コンディショニング・スペシャリストの坂詰真二さんが務めている。
また、帯には柳本さんが「バイブル」だという『痩せない豚は幻想を捨てろ』の著者、テキーラ村上さんがコメントを寄せている。
-30kg減量したフォロワーの本が出たので帯コメント書いた。この本はテキ村式ダイエットの一例としても凄く分かりやすかったのでダイエット停滞してる人は読んだ方がいい
現在はダイエット期間中より運動量を3分の1以下に減らしているという柳本さん。それでもリングフィットを1日15分前後とフィットボクシングを1日30分前後続けているそうだ。根性がなくてもモチベーションを維持する方法は、ぜひ本書で確かめてほしい。
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