春は出会いと別れの季節。学生時代は寂しさを覚えるとともに、新たな生活への期待に胸を弾ませたものだ。そこで今回は、思わず「アオハルかよ」と叫びたくなるような、青春を感じる学生生活を描いた作品を紹介する。
最初に紹介するのは、『ホリミヤ』(HERO 原作/萩原ダイスケ 作画)だ。
ぱっと見は地味だが実は美形の男子高校生・宮村くん(ミヤ)と、一見派手だが家庭的な女子高生・堀さん(ホリ)の2人を軸に展開する作品。対照的な2人(ホリミヤ)がふとしたきっかけで互いの「秘密」を知ったことから急接近。同級生との確執や学校行事などの高校生らしい日常を通じて徐々に関係性を深めていく。不器用に距離を縮めていくさまが、もどかしくも愛らしい。学生時代の甘酸っぱい恋を思い出させてくれる胸キュンコミックだ。
続いておススメするのは『虹色デイズ』(水野美波 作画)。
男子高校生4人の(良い意味で)ちょっとバカで笑える日常を描く。乙女チックで夢見がちな夏樹、チャラいけど実は一途な智也、爽やかだけどドSな恵一、オタクで少しマイペースな剛。性格が大きく異なる4人の各人各様の日常や恋愛模様が楽しい。ちょっと笑いたいときや元気がほしいときにおススメ。
2018年に佐野玲於(夏樹役)・中川大志(智也役)・横浜流星(恵一役)・高杉真宙(剛役)主演で実写映画化された。
最後に紹介するのは、『青春攻略本』(あきづき空太 作画)だ。
男子校に通う同級生4人の高校生活を描く作品。上記2作が男女の恋愛を軸とした内容なのに対し、本作は男友達同士で過ごす日常が中心。部活や夏の旅行、友だちとのちょっとした非行など、いわゆる「アオハル」と呼ばれるシチュエーションのすべてを、たった2冊に見事に詰めこんでいる。友達との日々を思い出させ、ノスタルジックな気分にしてくれる作品だ。作者は『赤髪の白雪姫』で知られるあきづき空太。
いずれも忘れていた青春時代を思い出させてくれる秀作ばかり。読後には爽やかな気持ちになれること請け合いだ。
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