ただ、学校へ「行く」。それだけのことができない自分は「フツウ」ではないのだろうか。
2021年3月27日に発売された『学校へ行けなかった僕と9人の友だち』は、そんな風に自分を責めてしまう人に捧げるコミックだ。
著者である漫画家の棚園正一(たなぞの・しょういち)さんは、小学校から中学校時代に不登校を経験している。その体験を描いた前作の『学校へ行けない僕と9人の先生』(双葉社)は、テレビや新聞など様々なメディアで取り上げられるほどの話題となり、現在でも重版を重ねるベストセラーだ。
本作は、卒業後も「フツウ」ではない自分を否定し続けながら、「フツウ」の大人になるべく日々奮闘していた棚園さんの「その後」を描いた物語だ。
定時制、専門学校、フリースクールに通い、様々な友だちとの出会いを経て、棚園さんはどのように変わり、大人になっていったのか。
第10話「講演会後の1コマ」で、棚田さんに語り掛ける女性の言葉が印象深い。
あなたのできる事を精一杯やればいいじゃない
だって「正解」や「不正解」なんてないもの
今いる場所だけが全てじゃない。自分らしく生きていける世界がある。そう気づかせてくれる一冊。
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