この間、友人とお茶をした時に、「今度会った時に返すね」と言われたコーヒー代を返してもらっていない、無駄としか思えない作業の依頼を断りたい、低予算の仕事を引き受けてほしい――などなど、大人には、言いたくないけれど、言わなくてはいけないことがとても多い。あなたならそんな時、どのように相手に伝えるだろうか。
本著『気弱さんのための言いにくいモノの言い方』(主婦の友社)は、空気が読めるからこそ言いにくい「断る」「頼む」「意見する」「謝る」「慰める」を柔らかく丸く収める例文を収録した「気弱さん」専用のモノの言い方お助けブックだ。
作家で心理カウンセラーの五百田達成(いおた・たつなり)さんが監修を務めている。五百田さんは『話し方で 損する人 得する人』『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』などを出版し、話し方・コミュニケーションの達人として定評がある。
例えば、あまり条件の良くない仕事を断りたい時、あなたならどのように伝えるだろう。ここで例文に挙がったのは「〇〇さんのご迷惑になるのが心配なので、遠慮させてください」というもの。
ほかにも、「上司から命じられた難易度の高い仕事を断りたい」「いま聞かせたことを誰にも言わないでほしい」「SNSに『いいね』してほしい」「レストランでオーダーしたものと違うものが出てきた」「子どもが中学受験に失敗してしまった親に」など、ビジネスでもプライベートでも、さまざまな「言いにくい」シチュエーションを想定した上手な伝え方の例文が2つずつ掲載されている。
最初は例文に従って角が立たないフレーズを話し、慣れてきたら例文を参考に自分だけのフレーズにする。それだけで様々なバリエーションができ、自分の言いたいことを素直でありながら、角が立たないように伝えられるようになるはずだ。
今日から職場や友人関係で使える例文が盛りだくさん。
「空気が読める」とは、他人の心に寄り添い、気持ちを慮ることができるからこそ。気弱さん、繊細さんのスキルを生かし、「丸く収める」技術を身につけよう。
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