「MOE 2021年3月号」(白泉社)が2021年2月3日に発売された。巻頭大特集は「今だから読んでおきたい名作児童文学」である。
ここで紹介されているのは、ミヒャエル・エンデの名作『モモ』だ。子どものころ、夢中で読んだ人も多いだろう。
舞台は、人間が時間を節約するようになった世界。人々は豊かになるどころか、生活を楽しむことを忘れ、心がすさんでいった。そんななか、どこからともなくやってきた風変わりな女の子・モモは、「時間どろぼう」から時間を取り戻そうと奔走する。モモの冒険を通して、エンデは時間に追われる現代の人々が忘れかけていた、人間本来の生き方とは何かを問いかける。
およそ50年前に書かれた作品だが、暮らしが大きく変化した2020年、その内容が再び注目を浴びた。時間とは何か、生きるとは何かを考えるきっかけをくれる、今こそ読み返したい一冊だ。
特別ふろくには、エンデが描いた『モモ』のイラストを全面に配したクリアファイルがついてくる。裏面にはモモと亀があしらわれている。
<表面>
<裏面>
MOMO by Michael Ende
Illustration by Michael Ende(C) by Michael Ende Estate (www.michaelende.de), represented by AVA international GmbH, Germany (www.ava-international.de).
(C)1973 by Thienemann Verlag GmbH, Stuttgart
特集の内容は下記の通り。エンデのロングインタビューは必読だ。
・モモと秘められた熱 若松英輔
・『モモ』はこうして生まれた
・あらすじで読む『モモ』
・黒姫童話館 モモ原画ギャラリー
・『モモ』を読むための12の時間
・世界のMOMO
・Tribute to MOMO
田村都志夫 ミロコマチコ
・生前のエンデがMOEだけに語った言葉
ミヒャエル・エンデ ロングインタビュー
・ミヒャエル・エンデ 65年の物語
・あわせて読みたいエンデの本
子どものころ、ハラハラドキドキしながら読んだモモの物語。大人になった今読み返すと、新たな発見がある。まだ読んだことがない人も「MOE」で予習してから読むと、いっそう楽しめるだろう。
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