最近では、新しい働き方の形として副業を解禁する企業も増えているという。とはいえ、「副業禁止」企業がまだまだ多いのも事実。
2020年12月6日に清水正樹さんの『専業禁止！！』（小学館）が発売された。本書では、2011年の創立時から複数の仕事を掛け持ちする「複業」を推奨していた企業・エンファクトリーでの実話が語られている。
エンファクトリーはECビジネス構築やプロマッチングなどのサービスを提供する企業だ。
なんと、現状6割の社員が副業をしている状態で、創業以来9期連続で平均15%の増収を重ねているという。さらに、離職もほとんどないとのこと。本書では、社員の副業によって企業側にもメリットがあるということも触れられている。
自身がCBOである清水正樹さんも、本業のかたわら複数の仕事を続けているという。現在では、「ハリネズミと触れ合うカフェの経営」「ECサイト向けメッセージカード事業の経営」「WEBマーケティングや新規事業のコンサルティング」「投資アドバイザー」の4つの事業に関わっている。
このように多岐にわたる事業に関わる清水正樹さんだが、本業の会社に居続ける。それは、「会社にいるからこそ、得られるもの」があることが理由だ。
本書では、著者が手にした「複業ライフ」について失敗エピソードを交えながら明かされる。さらに、社内外の13人のポートフォリオワーカーを取材し、副業データを詳細に紹介する。副業や複業に関心がある方にオススメの1冊だ。
本書の目次は以下のとおり。
序章 見えてきた「本当の働き方改革」
第1章 私の「複業」ライフ」
第2章 副業が人を幸せにする理由
第3章 エンファクトリーの「専業禁止！！」哲学
第4章 ポートフォリオワーカーたちの働き方
第5章 副業で幸せを手に入れる10の極意
あとがき
巻末資料1 副業の不安に関するQ&A
巻末資料2 ポートフォリオワーカーたちの実例集
現在副業をしようか迷っている方や、経営者の方にとっては、参考になるのではないだろうか。「新しい働き方」を考えるきっかけにもなりそうだ。
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