コロナのニュースは勢いを増すばかり。マスクをする生活が当たり前になった今、あらためて「感染症対策とマスクの基本知識」を知っておく必要があるのでは。
『的確に選んで、正しく着ける 感染症時代のマスクの教科書』(小学館)は、マスク研究10年という飯田裕貴子さんと内科医の眞鍋葉子さんの2人の専門家がタッグを組んだ本。
飯田さんは、マスクの素材、価格、使用場面をふまえて、どのようなシーンでどのようなマスクを選べばよいのか「マスク性能試験」の知識を踏まえてわかりやすく解説する。
眞鍋さんは、「医者一家が実践している感染症予防の行動様式」をレクチャーする。今、特に注意したい3つのシーン<換気の悪い密室・外出先での飲食・帰宅時>のポイントを伝える。
ウイルスから身を守るためのイメージとして紹介されているのが「ペンキ塗りたての世界」だ。ドアノブに触れる、ベンチに座る、さまざまなシーンで手や体にペンキがつき、知らず知らずに顔まわりにもペンキの汚れが......。でも、慌てずに手を洗えばまたきれいになる。
その世界観をお笑い芸人カラテカ・矢部太郎さんが、マンガ作品として描き下ろした。
マスク選びについて、内科医目線では、全員がマスクをしている「ユニバーサルマスク」の状況であれば、お互いの感染リスクが減るので、不織布マスクではなく布マスクでOK。通勤電車でも、換気できる状況であれば、布マスクでOKだとしている。
また、さまざまな理由でマスクを着けられない方へ、意思表示カードの提案から子どものマスクトレーニングのアドバイスなどをまとめたページもある。
マスクをつけることは感染対策の基本だが、「マスクを着けられない」方々のことも心にとめながら、社会として温かい見守りをしてほしいという、著者の願いが込められている。
本書では、マスクメーカーに取材した最新マスク事情も知ることができる。専門家による知識と最新情報を武器に、コロナ禍を無事に乗り切りたい。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?