「子どものころ、僕は〝のび太〟でした」
かつて、『ドラえもん』(小学館)の作者・藤子・F・不二雄さんが、子ども時代を振り返って語った言葉である。
時は進み、2020年9月8日。『人生を変える『ドラえもん』セレクション おとなになるのび太たちへ』(小学館)が発売された。
本書には、ままならない多感な時期を乗り越え、「夢」や「やりがい」をつかんだ10人のおとなたちが登場する。子どもたちに向けて、人生の道しるべにしてほしいという思いを込めて『ドラえもん』のコミックスを選び、紹介している。
俳優の菅田将暉さん、声優の梶裕貴さん、そして大のドラえもんファンで知られ、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」(2019年)の脚本も手掛けた、小説家の辻村深月さん――そうそうたる顔ぶれである。さまざまな分野で活躍中の彼らが、自分の歩んできた人生や、夢を叶えるためには何が必要かを、じっくりと語ってくれる。
登場する著名人は、以下の通り。
猪子寿之/アート集団チームラボ代表「家の中をアスレチックにしたように、街の中にアスレチックを作りたかった」
梅原大吾/eスポーツプレイヤー「何に価値があって何にないかなんて、それぞれの中にきちんとした基準なんかない」
梶 裕貴/声優「誰かを想いなにをすべきかを考え、想像することで、人は成長していく」
亀山達矢(tupera tupera)/絵本作家「大切なのは思い込むだけでなく行動にうつすこと」
菅田将暉/俳優「『夢のない世界』だからこそ『夢のある世界』を作っていかなきゃいけない」
田村 優/プロラグビー選手「同じ目標があれば人と仲良くなれる」
辻村深月/小説家「優越感や劣等感を超えて友情は芽生える」
なかしましほ/お菓子研究家「魔法のような実験が新しいわくわくをつくる」
はなお(はなおでんがん)/YouTuber「楽しく生きるコツは子どものままでいること」
向井千秋/宇宙飛行士「当たり前は常に当たり前ではない」
※本書掲載順
憧れの10人が厳選した10話に加えて、スペシャルなメッセージが込められた1話が収録されている。
何十年たとうが決して色あせない『ドラえもん』の世界に、もう1度じっくり浸ってみては。
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