ダイエットに「糖質オフ」というのは、よく知られるようになった。管理栄養士で料理研究家の麻生れいみさんも低糖質・高たんぱくのオリジナルレシピでダイエットを実践した1人。1年で20キログラムもの減量に成功し、そのノウハウを約6,000人に指導してきた。
そんな麻生さんが、新たに提案するのが「ケトンアダプト食事法」。ただやせるだけでなく、筋肉がつき、病気予防、老化防止、集中力アップ、精神の安定なども考えられた食事法だという。『オイルをたせば脂肪が燃える! 麻生れいみ式 ケトンアダプト食事法』(主婦の友社)に詳しいやり方が載っている。
「ケトンアダプト食事法」のポイントは、生のオイル。オイルはかえって太るのでは? と思うかもしれないが、麻生さんによると、質のよいオイルをとってガンガン脂肪を燃やすのが効率的なのだとか。とりたいのはココナッツなどから抽出されたMCTオイルや青魚などに含まれるDHAやEPA、オリーブオイルや紅花油など。オイルの種類や性質をわかりやすく解説したページもある。
本書には、麻生さんが考案した57のレシピが掲載されている。作り置きメニューや時短メニューなど、忙しい人にも取り入れやすい内容。2週間分の献立リストは参考になる。
夕食メニュー例がこの写真。「豚しゃぶポン酢サラダ」「いわし缶アヒージョ」「MCTパワーサラダ」「納豆」。ガマンするダイエットのイメージとは程遠く、ボリュームたっぷりでおいしそう。これなら楽しく続けられそうだ。
本書によると「ケトンアダプト食事法」は、ダイエットにいつも失敗する、体重は減ったけど、やつれてしまった、おなかやおしりがぶよぶよでたるんでいる、筋肉がなかなか増えない、持久力をつけたいという人におすすめだという。
自分に合ったダイエット法を探している人だけでなく、料理好きにも参考になる。レシピ本としても使える一冊だ。
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