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本場バターチキンカレーにはバターは入っていない!? 印度カリー子のスパイスを極めるレシピ

 人気スパイス料理研究家で、現在は東京大学大学院で食品科学の観点から香辛料の研究を行っている、印度カリー子さんの新刊『印度カリー子のスパイスカレー教室』が2020年7月10日に誠文堂新光社から発売される。

画像は、『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)
画像は、『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)

 手軽に作れるスパイスカレーでは物足りない、もっとスパイスを極めたいという人向けの本格カレーレシピ本。北インド、南インド、スリランカの本場のカレーを中心に、米・小麦料理とスパイスを使ったおかずのレシピも収録している。

画像は、『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より
画像は、『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より

 スパイスの魅力を最大限に引き出すために大切なのは、「油で熱する」「粉末にする」「つぶす」「煮る」の4つのテクニック。本格カレーのレシピ本だからかなりハードルが高そうだが、本書では調理工程を写真で追って丁寧に説明されており、時間はかかるかもしれないが、初心者でも失敗せずに作ることができそうだ。

 発売を前に、レシピページが一部公開されている。以下の3枚の写真は『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より。

画像は、バターチキンカレーのページ。『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より
画像は、バターチキンカレーのページ。『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より

 最近コンビニなどでも見かけるようになった「バターチキンカレー」は、元は宮廷料理のひとつで、北インドを代表するカレーだそう。

 印度カリー子さんのレシピでは玉ねぎは使わず、生クリームとカシューナッツのコクと風味でクリーミー感を出している。てっきりバターがたっぷり入っているのかと思いきや、レシピには「ギー」とあり、「バターでも可」という注釈があった。分量は4人分で15グラムほど。記者が調べたところでは、ギーはインドで古くから使われている乳脂肪製品だとか。本書には、ギーの作り方も載っていて、トコトン本場の味にこだわれる。

画像は、パラクパニール(ほうれん草とチーズのカレー)のページ。『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より
画像は、パラクパニール(ほうれん草とチーズのカレー)のページ。『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より

画像は、チェティナード・ビリヤニ(インドの炊き込みご飯)のページ。『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より
画像は、チェティナード・ビリヤニ(インドの炊き込みご飯)のページ。『印度カリー子のスパイスカレー教室』(誠文堂新光社)より

 本書には、肉のカレー、野菜・豆・卵のカレー、魚介のカレーと豊富なレシピがある。著者のカリー子さんは、以下のようにコメントを寄せている。

 作っている途中で、「本当に味を再現できているの?」「何が正解なの?」と思うこともあるかもしれません。私のレシピが新しい味と香りの道標になってほしいと思いますが、完全に再現してほしい気持ちはありません。一番大切にしてほしいことは、作った本人が「おいしい」と感じるかどうか。無限の組み合わせの可能性の中に、あなたの「おいしい」と感じるレシピがあったなら、こんなに嬉しいことはありません。今日も皆さんのご自宅で素敵なカレーが生まれることを祈っています


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