さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ、毎週土曜日18:00~18:57放送)では、番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。
前回2020年5月16日は「ソーシャルビジネスが活性化するには」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は、『ソーシャル・ビジネス革命―世界の課題を解決する新たな経済システム』(ムハマド ユヌス 著、岡田昌治 監修、千葉敏生 翻訳、早川書房)をピックアップ。
番組では、起業家支援を行うNPO法人ETIC.代表理事の宮城治男さんと子どもたちのセーフティネット作りをするNPO法人3keys代表理事の森山誉恵さんが登場し、番組テーマの「ソーシャルビジネスが活性化するには」について、トークが繰り広げられました。
宮城 社会起業家の定義は難しいですが、その活動が社会をよくすること、社会課題を解決することを前提にしており、組織は株式会社でもNPOでも法人の形は問わないですね。
ビジネス的な手法で課題を解決するチャレンジが増えており、最近はビジネスと非営利活動の垣根はなくなってきています。
元々日本には社会起業家的なマインドを持った経営者が多いと思います。
入山 社会起業家を目指す方は増えていますか?
宮城 私は30年以上定点観測していますが、確実に増えていますね。
物質的に豊かになった時代に生まれ育った団塊ジュニア世代以降、意識の変化はずっと進行していましたが、社会に現れ始めたのはリーマンショックや東日本大震災の後で、そのときに成人したような世代になるとかなり価値観が変わってきていると思います。
今回のコロナの件でさらに社会起業家が増え、新しい社会を作っていく大きな契機になると思います。
宮城 企業もSDGsやCSRなど社会性が問われていますね。
答えが無いものに向き合っていくのには民間の力に価値があります。
森山 企業にソーシャルビジネスマインドを持った方が増えており、そういう企業が我々NPOを寄付などで支えてくれています。外資系企業や若い世代が経営するIT系などが多く、日本の大企業は意識がまだまだ低いです。
課題は、NPO界隈でもデジタルトランスフォーメション出来ていないところはコロナの影響で活動が止まってしまっています。
宮城 デジタル化は課題である一方で、今までつながれなかった人たちがローコストでつながれるようになったので、チャンスでもありますね。
次回の放送は、本日、5月23日(土)18時から「今こどもたちに必要なことは」というテーマでお送りします。
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