くしゃみをすると尿が漏れる尿失禁、何度もトイレに行きたくなる頻尿、過活動膀胱など......。女性にとって泌尿器の悩みは、なかなか人に打ち明けられるものではなく、病院にも行きづらい。そのため、つらい症状があってもひとりで悩みを抱えてしまう女性が多い。
そうした女性のデリケートな悩みを解決してくれるのが、2月3日に発売された本書『ようこそ女性泌尿器科クリニックヘ――マンガでわかる患者への負担が少ない治療法』(ハート出版)。女性泌尿器科の第一人者が、患者数の多い「頻尿」、重症度の高い「骨盤臓器脱」を中心に、豊富なマンガとイラストでわかりやすく解説。マンガを見ながら、自分の症状や治療法を理解することができる。
著者は、年間手術実績1000件以上の女性泌尿器科の第一人者・奥井識仁(おくい ひさひと)よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長。奥井さんは「自身の知識をできる限り本書に詰め込んだ」としている。日帰りも可能な最新の手術法、新薬にも対応した治療法、骨盤底筋体操や骨盤ウォーキングの運動療法など、読者にとって役立つ情報が満載。
~目次~
はじめに
【図解】奥井流「骨盤臓器脱の解説」
知識編1 女性泌尿器の悩みとは?
知識編2 頻尿・骨盤臓器脱の症状
知識編3 世界が警告 危険なメッシュ手術
治療編1 女性泌尿器科の治療あれこれ
治療編2 期待のレーザー治療 VEL
治療編3 骨盤底筋体操と骨盤ウォーキング
治療編4 女性泌尿器科の最新手術
おわりに 身体に人工物を入れるのは最後の手段
※本書は平成27年に刊行した『女性泌尿器科へようこそ』を底本に大幅に改訂し、新刊として発行したもの。
「『泌尿器科』と『婦人科』の架け橋となる『女性泌尿器科』ならあなたの悩みを適切に診断します――」。頻尿の経験はあるが、骨盤臓器脱は聞いたことがなかった。「膀胱や子宮、直腸などが膣から出てくる症状」とは、なにやら深刻だ。女性の身体に起きることなのに女性が知らない、ということは意外と多いようだ。
すでになんらかの症状が出て悩んでいる方をはじめ、かすかに症状を感じている方、いまは特に何も症状はないという方も、これから自分の身に起きるかもしれないこととして、正しい知識と情報を得ておくことは意味があるだろう。いざというとき、「女性泌尿器」というものがあるんだよと、家族や友人にそっと教えることもできる。ぜひ、気になった方は本書を一読することをオススメしたい。
奥井さんは、よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長。神奈川歯科大学教授、医学博士。東京大学大学院修了。ハーバード大学臨床留学修了。年間1000件の尿失禁手術を執刀する外科開業医であり、先端医療を研究する大学教授。
人工メッシュの副作用で悩む患者を多数手術するうちに、本来の人間の組織で治療をする方法を模索。本書で推奨するレーザー治療はその一環。2019年には、大学情報ネットワークUMIN-CTR登録の医学研究「人工物に頼らない尿失禁治療の研究(通称 UNICORN Study)」を立ち上げ、全国の開業医と連携して研究を進めている。私生活では、パラトライアスロン選手。家族の支えからハンディを乗り越え、海外アイアンマン大会で活躍する選手に。あきらめない精神力の源泉となっているという。
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