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カラテカ矢部「大家さんと僕」がNHKでアニメ化 3月2日から5回放送

 よしもと芸人・カラテカの矢部太郎さんによるマンガ作品「大家さんと僕」(新潮社)がNHK総合でアニメ化される。放送は2020年3月2日から6日までの23時45分~23時50分で、全5話。

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写真は、カラテカの矢部太郎さん(BOOKウォッチ編集部:撮影)

「大家さんと僕」は、矢部さんのマンガ家デビュー作で、2017年10月に発売された。矢部さんとアパートの大家さんである老婦人とのほのぼのした日々をつづった内容で、実話がもとになっている。第 22 回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。
 続編の「大家さんと僕 これから」(新潮社、2019年)と合わせて、シリーズ累計で発行部数は120万部以上にもなる人気作だ。

 主題歌はシンガーソングライターの矢野顕子さんが担当する。アニメーションは「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」を制作したファンワークスが手掛けた。

アニメを見慣れていない方が見てもわかりやすいアニメ

今回のアニメ化に際して、原作者の矢部さんに話を聞いた。

―― 書籍の『大家さんと僕』は、第22回手塚治虫文化賞なども受賞されるなど、高く評価されているが、作品で伝えたかったこととは?

矢部 大家さんが素敵で、チャーミングだということです。漫画も大家さんに読んでもらいたいと思って書きました。だから、漫画を読み慣れない方でも読みやすいように作画しています。

―― 作品が全国放送されることになりますね。アニメ化について感じたことは?

矢部 この作品に合った形で映像化されるような気がして、素直にうれしく思いました。静止画で作ったものが動いているのを見て、かわいく作っていただいて、思った通りの動き方で理想的でした。

 この点については、制作を担当したファンワークスの担当者も、「アニメーションが複雑化している時代の中で、この作品はできるだけシンプルにして、(視聴者が)イマジネーションをもてるように」心がけたという。

矢部 シンプルなところは、アニメを見慣れていない方が見てもわかりやすいように、という思いもあります。

―― 5分という番組の長さはいかがですか。

矢部 ちょうど、この物語を表現するのにぴったりの時間でした。まるで、5分番組のために書いたのではないかと思われるぐらいです。

―― アニメ化にあたり、声優のオーディションにも参加されたとか。

矢部 声優のお二人の声をお聞きしたときに、イメージ通りであり、かつ、イメージを超 えるお声でした。

編注:アニメの声は、僕(矢部さん)役を上川周作さんが、大家さん役を渡辺奈生子さんが担当する。

―― アニメを楽しみにしている方にひとこと。

矢部 主題歌を矢野顕子さんが歌ってくださっていますので、ぜひ、オープニングからご覧ください。

―― 最後に、本についてもひとこと。

矢部 本を読んでいただくと、アニメの続きもわかります。ぜひ、併せてごらんください。

アニメ「大家さんと僕」全5話
・第1話「おかえりなさい」
・第2話「おひとり暮らし」
・第3話「大家さんの部屋」
・第4話「ライトとおやき」
・第5話「おすそわけ」

 製作を手掛けたファンワークスの担当者によると、矢部さんはアニメの制作現場にも足を運ぶなど、製作チームの一員のようにアニメの制作を見つめてきたという。
 取材の折も、嬉しそうにアニメ化について語っていた矢部さんの表情が印象的だった。



※編注 放送時間について表記修正いたしました(21日22時20分)。

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