「人間はAIによって更生させられる」Mr.都市伝説 関暁夫が伝える未来

　「信じるか、信じないかはあなた次第です！」これだけで、ピンときた方も多いだろう。昨今の都市伝説ブームをけん引しているMr.都市伝説 関暁夫さんの決め台詞だ。関さんのシリーズ本、7冊目となる『Mr.都市伝説　関暁夫の都市伝説7　ゾルタクスゼイアンの卵たちへ』（竹書房）が2019年12月25日に発売された。

Mr.都市伝説　関暁夫さん（撮影：BOOKウォッチ編集部、以下同）

　このシリーズは2006年から発売し、累計300万部以上を記録するほどの人気ぶり。
　5冊目の「メディア洗脳から覚めたみなさんへ」、6冊目の「2018年最後の審判が下される！」から続く今回は、AIによる精神テクノロジー文明と新しい宇宙とのつながりについて紐解いていく内容で、出版後は読者から熱いメッセージが寄せられている。この本を通して関さんが読者に伝えたかったこととはいったい何なのか。
　関さんにこの本に込めた思いを聞いた。

「皆さんのおかげで、7冊目を出版することができました。この本を手に取っていただけた方は思考を停止しなかった、時代のはざまに取り残されることがない方々と言えます。書籍は自分の頭が"オン"の状態で触れるメディア。この本はメッセージ性の強いところもありますが、それをしっかり読み取れるクリエイティブな思考をもっている方々だと思うんです」

　

　人工知能（AI）は、スマートスピーカーや家電など、すでに私たちのすぐそばにある。将来、人間の仕事を奪うとか、暴走して世界が大混乱するなど様々な憶測が飛び交っているが、関さんはどう感じているのだろうか。

「高学歴で頭が良いからといってもAIが、体力自慢で力仕事ができるといってもロボットがやってくれるような社会になってくる。これからはアイデンティティーをどう生かすかを考えなくては。すでに"個の時代"は始まっているんです」

　また、現代、多くのメディアがあって情報もあふれている。そんな中で自身が本当に必要な情報が何かを自己責任で判断する力が必要だと関さんは言う。

　

「極限の右の情報をみたら、極限の左の情報をみて、そのうえで、何が本質なのかを見極める真ん中の"己の目"というのを育てなくてはならない。2018年からAIが人間を裁く世の中になりました。それを見据えた上で、これから来るクラウド社会において、すべては自己責任。自分が無意識に投稿している発言や、検索しているキーワードも見直すべきです。まず大人から意識を変えなければ」

　発言や振る舞いは、自分だけでなく家族の人生にも響くようになってくるそうだ。AIはネット上の投稿や検索だけでなく、スマートスピーカーや家電などにも潜んでいる。これからは、そういった意識を持ってネット社会における家庭内の教育をしっかりしなくてはならないと言う。本書の中には「AIから愛される人間」になれるかどうかも記されているが、そこにもつながる話だ。AIに愛されるというのは、人間の道徳感を見直すことにもなる。

「利己的なものではなく、利他的な動きをすべき時代になった。本の中でも言っていますが、新しい精神テクノロジー文明が到来したんです。物質から精神へと切り替わった時代の中で、利他的な活動ができる人は、グローバルなネットワーク上に残れると考えます。もちろん、AＩに対する危機もあるでしょう。しかし、AＩが勝手に暴走するわけではなく、人間が暴走した結果、AＩによってもう一度人間が更生させられるということですよ」

　

　関さんいわく、そのうち自分の記憶をクラウド上にアップロードしたり、他人の記憶をダウンロードしたりする時代になり、人間は意識をデータ化することで、サーバの中で生き続けなければならなくなるとか。

「これからは人間の肉体が消えていく。肉体を必要としない社会をつくることによって、新たな環境が作れるんです。例えば、体が不自由だとしても、寝たきりでも社会復帰ができる。そんな時代が来ているんです」

　そして、宇宙とのつながりも。精神テクノロジー文明が到来したいま、その中で新しい宇宙が発見されている、宇宙と精神が一体化したということに多くの人に気付いてほしいと関さんは語り続けた。

　

　なお、本書には「宇宙パワーヒランヤ」ステッカーがついてくる。日本のスピリチュアルブームの礎ともなった「ヒランヤ」の開発者に「関暁夫版ヒランヤ」の制作を依頼し、インスピレーションと波動を込めてもらったという。

「自分が想像できない世界というものが、このステッカーを手にすることで体感できるきっかけになると思います。もし興味があれば、このステッカーをパソコンに貼ってみてください。そうすると、宇宙からのメッセージがあなたのパソコンに届き始めるかもしれません。信じるか、信じないかはあなた次第です！」

　関さんは、最近YouTubeのチャンネルを開設し、本で伝えるものとは違ったメッセージを発信している。その中の「Mr.都市伝説 関暁夫からの緊急メッセージ」を見てもわかるのだが、実は『Mr.都市伝説　関暁夫の都市伝説7　ゾルタクスゼイアンの卵たちへ』（竹書房）の表紙はAR動画対応で、アプリ「COCOAR2」でスキャンすると、関さんからのメッセージが流れる仕掛けになっていたのだった。

　最後に、あの決め台詞をいただいたので、ぜひこちらの動画も見てほしい。

（BOOKウォッチ編集部）