現代史をテーマにしたノンフィクションを次々と出している著者。本書はその中でも少し毛並みが変わった本だ。なにしろ取り上げる相手がNHK。しかも、「我が闘争」と題しているように、ある番組への協力関係をめぐって裁判まで起こしているのだからすごい。ことの顛末(実質勝訴・和解)は本書をお読みいただくとして、朝日と違って、NHKはまだ良心的な番組を作っているとのイメージがあるが、実態はそんなものではないとの告発もしている。
先行研究を参考にしたのなら、素直にそういえばいいのに、「スクープ」にこだわる取材班は、「独自取材」を売り物にする。そのためには、コメンテーターを恣意(しい)的に選別し、都合のいいように語らせ、外国人研究者の時には「字幕」で微調整しつつ、捏造(ねつぞう)することもあるという。日本人の歴史認識をミスリードし、いまだに占領軍のWGIPに拘束されているとの指摘にも納得だ。必読の1冊。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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