「朝鮮大学校研究」　産経新聞取材班著

東京都小平市にナゾのベールに包まれた「大学」がある。北朝鮮の独裁者一族を崇拝する教育を行う、朝鮮総連（在日朝鮮人総連合会）系の『朝鮮大学校（朝大）』だ。大学校といっても、文部科学省所管の大学、（東大、早慶など）でも、他の省庁所管の大学校（防衛大学校など）でもない。法的には、都道府県知事が認可する、料理学校や自動車教習所などと同じ各種学校である。だから、固定資産税の減免など財政面のメリットは大きいが、その教育内容が文科省に縛られることはない。

産経新聞取材班は、朝大の入学者が激減し、総在校生数も全盛期の約1500人から約600人へと大幅に減っている事実をスクープ。連載企画で、その教育内容が総連支持者の在日コリアンにすらも見放されていることや、さまざまな工作活動にかかわってきた「闇の顔」を明らかにした。朝大60年の知られざる歴史を貴重な証言で浮き彫りにした衝撃のノンフィクションを文庫化。