前作「成功する男はみな、非情である。」を出版してから14年。新作は「『情』がなければ、『非情』になれない」と書き出している。そこに時の流れを感じた。「非情ということは、有情ありき」というのは痛みを知るからこそ非情になれる男の言葉という。
全編を通して、著者がこれまで会ってきた成功者たちの言葉が、知られざるエピソードとともに語られる。田中角栄元首相の息子の田中京氏から聞いた話――元首相は「100万円借りに来た人に300万円渡して、返さなくていい」と言ったという。100万円は自分に必要な金。100万円は足りなかったときのため。100万円はお世話になった人へのお礼に使えという意味だった。
政財界、芸能界の大物の興味深い話とともに語られる人生哲学は、面白くてためになる。「今度は成功した男の話だけでなく、成功を夢見る男の背中を押せる話にしたい」(おわりに)という通りだ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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