「おぼっちゃまくん」といえば、かつてはテレビアニメでも人気を博したマンガだ。だが、作者によると、まだ完結していなかったのだという。「長らく中断していたが、時代が格差社会到来で茶魔と貧ぼっちゃまの物語にふさわしくなったので再開」にこぎつけた。それも、「自主規制だらけのマンガ誌ではなく文芸誌で」昨年4月復活。このたび単行本になった。
忖度(そんたく)、セクハラ、こども食堂、LGBT...今風のテーマに、やや大人びた主人公たちがハチャメチャな大活躍。確かにかつてよりいまの方が、現代社会を風刺するよしりん節は、小気味よく響くようである。
かつては嫌みたっぷりの御坊家の度はずれた金満ぶりも、いまではリアリティー十分に見えるから不思議だ。
大人にこそ読んでほしい全7編を収録。理屈抜きに楽しめるからおすすめしたい。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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